私のブログでも、何度か取り上げているDX。前回はDX2.0を取りあげ、マーケティングとの絡みについて書きました。残念ながら(?)DX2.0については、そこまで浸透してると言えないのですが、このマーケティングとの絡みについては大事な論点と考えてるので、もうすこし深く書いてみたいと思います。
DXについて触れる前に、現状のデジタルを取り巻く環境について、少し触れたいと思います。コロナの大流行で、仕事やプライベートの過ごし方が、一気にオンラインにシフトしたのは周知の通りだと思います。
世界観としては、いわゆる「アフターデジタル」と呼ばれるものになります。アフターデジタルでは、例えばコミュニケーションだったりショッピングだったりの起点が、オンラインになっていきます。
人々の行動が変わってきてるなら、提供するサービスや業務プロセスも変わらざるをえないと考えています。個人的にはこの変化に対応することこそがDXだと思います。すでにコロナの状況で人々の行動がオンラインにシフトしているのは多くの人が認識してると思いますが、サービス提供側が対応しきれているかというと、まだまだ不十分なところもあるとは感じます。人々の時間の使い方がオフラインから、オンラインにシフトしてく中で、どうオンライン上で接点を持ってコミュニケーションを取るかというのは、まだまだ掘り下げられる領域かなとは、はんなりと考えています。
じゃあ人々の行動が今後全てオンラインになるかというと、そうではないと考えています。オンラインの割合が増えていく中で、オフラインの機会をどう活かすかが非常に大事と思います。これは以前このブログで紹介した、OMO(Online Merges with Offline)の考え方ですね。
DXについても、もちろん設計はオンラインが出発点になるとは思いますが、そこでどうオフラインを活用するのかというのも大事な観点と思います。最終的には下記の記事にあるような、人々の行動パターンの変化に合わせた体験設計が大事であって、DXとOMOとUXは密接に関連していくと考えています。
だからDXだけ取り出して議論するのはけっこう無理筋で、まずは体験としてのUXがあって、その後にオンラインとオフラインをどう位置付けるかというOMOがあって、最後にじゃあデジタルをどう活用するかというDXが出てくるような流れにならないと、良いサービスは出来ていかないかなと感じます。