政治を行う以上は、いわゆるポピュリズムが起きてしまうことは致し方ない面はあります。結局は選挙に勝たなければいけなく、ある程度ポピュリズム的な要素も含めないとウケが悪くなるからです。そもそも、ポピュリズムという概念はどのようなものであるか。以下の記事にある通り、良く言えば一般大衆の意見の代弁になりますが、悪く言えば大衆迎合となります。
広辞苑でも「一般大衆の考え方、感情、要求を代弁しているという政治上の主張、運動」と解説されています。他方で、実際には多くの場合、「大衆迎合主義」といった否定的な意味合いで使われています。
ポピュリズムが高まる背景としては、既存政党に対する不信です。不信感が高まっている大衆に対し、ポピュリストは極端な政策を掲げる傾向にあります。大衆としてはこれが銀の弾丸と思ってしまう面はありますが、実際はデメリットもあるかなとは感じます。
政治への不信が高まったことで、政治局面を一変させる政策を掲げるポピュリズムが台頭したのである。しかし、ポピュリズムが招く極端な政治は、大きく政治を変化させるが、政治的な不安定さを招くことがある。
極端な主張が多くの支持を集めてしまうと、権力の集中や対立の深化につながるリスクがあると考えています。ポピュリストは、対話よりも自身の主張を正当化するような傾向にあるとみられるからです。アメリカのトランプは、まさにその傾向があると感じます。自分に反対する意見の人を要職から外し、対外的には対立を煽るような行動をとります。
ポピュリズムは、カリスマ性を持つ強い指導者が大衆を率いて成り立っていることがほとんどです。そのため、その指導者に権力が集中し、独裁に陥る危険性があります。
また、国民の不満や不安を煽り、敵をつくる傾向にあるので、社会の分断を生むことがあります。
ポピュリズムでも、選挙で勝てばそれが民意という意見も分かりますが、選挙で勝てば自分達の好き勝手にやっていいというわけではありません。現実世界には、ポピュリストの極端な政策によって不利益を受ける人や、そもそも支持してない人も存在するでしょう。ポピュリズムが膨張しかけている段階において、いわゆる少数意見の尊重は極めて大事になってくると感じます。
投票で決めることは大事ですが、投票だけですべて決めていいわけでもないのです。『民主主義イコール多数決』ではない、というところをしっかり認識する必要があると思います。
冒頭にも書きましたが、私はポピュリズムを全否定するわけではなく、むしろ一定数はこのような人が存在するほうが自然ととらえています。ただ、それが膨張してしまうと良くない方向に行くリスクが高くなり、我々大衆がどこかで歯止めにならないといかんなぁと感じる今日この頃です。