とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

マーケティングと体験とUX

マーケティングといわれて頭に思い浮かぶのは、どういうものになるでしょうか。マーケティングに関するトピックは、種々あるので人によって思い浮かべる用語やイメージが、異なるかもしれません。今回は、「体験」という観点からマーケティングを考えてみたいと思います。
マーケティングの中での大きなトピックてして、「広告」が挙げられます。広告というと、オンラインの広告が真っ先に挙がるくらい今では手法として定着していますが、その効果測定で用いられてるのが、前に本ブログで取り上げたCPCやCPAになります。
https://toaruit.hatenablog.com/entry/2018/10/08/000106
オンライン広告にフォーカスしてみると、消費者がより賢くなったり購買までのプロセスも複雑化していく中で、決まった指標のみを追いかけるのが得策か、という点が疑問に感じられます。下記の記事にある通り、ラーメン一つとっても、消費者の行動はただラーメンを食べるだけじゃなく、その一連のプロセスが店の提供する価値とされるようになってきてます。

【デジタルがもたらしてきた功罪から考える、今後のマーケティングに必要なこと】
https://markezine.jp/article/detail/32586

でプロセスって何かというと、マーケティングの観点においては顧客の「体験」になるかと思います。今までのマーケティングの視点として、いかに顧客にモノやサービスを買ってもらうかが、議論の中心になってる感じはします。
下記の記事にある通り、これからは顧客との双方向のコミュニケーションで価値を創造していく流れになるかと。というのも、消費者は年々賢くなってるし、情報も調べれば色々出てくるので、一方向の配信だけで購買が決まる確率が低くなっていく傾向になるでしょう。そうした時にマーケティングは、購買時だけでなく購買前から購買後のプロセス、いわゆる「体験」に観点が移っていくと思われます。

【「マーケティングの死」の本質 「サービス」が「モノ」を内包し、顧客と価値を共創する時代を理解する】
https://markezine.jp/article/detail/32603

体験というと、サービスやシステムの企画に携わる人なら、UX(ユーザーエクスペリエンス)の言葉は聞いたことがあると思います。UXはデザイナーだけが考えるべきことではなく、組織横断で考えるべきと下記の記事では触れられています。

【「デザイナーからエンジニアまで組織でUXを考える文化づくりを」freee関口氏が語るUXを実践するための環境づくり[Lean UX Japan Conference 2015]】

https://thebridge.jp/2015/05/lean-ux-conference2015-freee-sekiguchi

もちろん、プロダクトの作成主体だけでなく、マーケティング含めて、この「体験」は考慮すべきものだろうと感じています。いかに組織横断でここら辺の意識が統一できるか、売れるサービスを実現する上で重要になってくると私は考えます。
最後に体験を有意義にすために、どのようにデータを活用すれば良いか事例を紹介。下記の記事だと、自社が保有するデータと他者が保有するデータを組み合わせて、いかに顧客導線の明確化を行うかという取り組みで、自社のサービスに閉じない体験設計みたいなのも意識すべきなのかなと感じました。

【朝日広告社、企業間データプラットフォームを開発 媒体社と広告主のデータを連携し双方を支援】
https://markezine.jp/article/detail/32907