とあるIT屋の独白

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ジェンダーギャップについて感じたこと

少し前に、ジェンダーギャップについて話題になりましたね。メディアやSNSで言われている内容だと以下の記事にあるように、あまり日本の評価は芳しくないようです。

spaceshipearth.jp


企業等での登用や政治の関与という面では、日本は課題があるとは言えるでしょう。一方で以下の記事にある通り、幸福度や安全性という面では、日本が他国に劣ってる状況ではないかなとは感じます。

tarafuku10working.hatenablog.com


というわけで、日本のジェンダーギャップにおける当座の課題としては、旧来は男性主導だった経済や政治の分野において、いかにやり方を変えられるかかなと私は考えています。とはいえ今は、そういったやり方をしたらやはり批判を食らうリスクはあって、少しずつ意識は変わってきてるようには思います。

ジェンダーギャップについて取り上げる際は、やはりフェミニズムの運動は避けては通れないでしょう。今のフェミニズムの潮流としては以下の記事にある、いわゆる「第三波フェミニズム」と私は考えていて、

ideasforgood.jp

ステレオタイプ化された女性像を拒否した女性たちが、自らの手で女性性を取り戻そうとした動きである。ジン作り、アート、集会など自己表現を通し、全米の女性に拡がった。第三波フェミニズムでは、性別だけでなく、人種、宗教、性的指向など様々な差異に関係なく、誰もが自分らしくいられる社会を目指す動きがとられた。こうした第三波フェミニズムの動きは、国境や人種を越える活動であるため、「グローバル・フェミニズム」とする見方もある。


これは「誰もが自分らしくいられる社会」という、かなり広い目的な考え方になっている感じはします。とはいえ、多様な人が社会に存在するという話になると、日本のいわゆる古い「村社会」のような考え方は通用しなくなってくるとは感じます。なので、自分とは考え方や習慣がかなり違う人が周囲にいる環境となり、最近だと「触らぬ神に祟りなし」的な人との接し方になってしまうのかなとは思います。

parupunte-life.com


さて、経済や政治の分野の話に戻すと、これらの分野において大事なのはやはり成果の視点と私は考えています。特に自分と考えが異なる人を評価するには、属人的ではなく何か共通の指標的なものが必要と思います。もちろん性別や国籍などの属性について、評価への影響をゼロにするのは難しいでしょう。ただ、そういった属性が関係ない部分については、極力フェアに評価する姿勢を持たないと、今の状況は変わらないと感じます。

ameblo.jp


前にもブログに書きましたが、今の時代、結果につながる成果を決めるのは簡単ではありません。成果を出すには、「関係の質」や「思考の質」がより大事になってくると、私は考えています。その中で「属性に依存した評価」や「触らぬか神に祟りなしのような接し方」が果たして適切なのか、まだまだ日本の組織において考える余地はあるかなとは思います。

toaruit.hatenablog.com


なので、目的に向かって何を成果とするのか、そのためにどういった関係や思考が求められるか、その点を深堀りしていくことが大事と思います。単純に多様性が重要だから、色んな属性の人を入れるというのは、悪手になると感じます。あまりに組織の目的から外れる人がいても、成果に結びつかないでしょう。

上でも書きましたが、日本社会としては男性中心の考え方から変化する雰囲気になっていると感じます。そういった社会情勢で成果を出すためにどう組織を設計するか、それがジェンダーギャップを埋めることにもつながると私は考えています。