少し前に美容外科が女子高生を連れ込んで、逮捕されるという事件がありました。そのことに関連して、美容外科医の高須幹弥医師が、以下のようなお怒りの動画を出されたりしています。
動画によると、美容外科は自由診療の部分が多くあるので、稼ごうと思えば他の分野より稼げてしまうという構造があるそうです。いわゆるタイパ(タイムパフォーマンス)が良い分野らしいのですが、ことキャリアにおいてタイパを重要視しすぎるのは、やはりリスクがあるように個人的には感じています。もちろん、ダイパを観点の一つとして考慮すること自体は、全然ありとは考えています。
なぜ、キャリアにおいてタイパが重要視されるようになってきたかというと、いわゆる出世のようなものを求めなくなってきたから、という意見はあります。以下の記事で書かれているような、
我々は身に着けたスキルを高く売る努力をしなければなりませんし、それだけのこだわりを持っている必要があります
という傾向になってきている、という感じはしています。もちろん、スキルを高く評価してくれるところに行くことは良いことと私は考えているし、今の時代は終身雇用はあまり現実的ではないと感じます。
終身雇用の時代は、会社がキャリアプラン的なものを提示してくれたと考えています。キャリアプランに沿って実績を積み重ねれば、それが昇進にも結びつく感じかなと。ただ、終身雇用が崩れかけている現在、キャリアプラン自体の必要性に疑問を持たれるのはわかります。私自身も仕事をけっこう転々としてきて、当初のプラン通りに全然なってないとは感じてます。
では今の時代、キャリアプランが不要かというと、それもまた違うかなと思っています。以下の記事で触れられているいわゆる「計画的な偶発性」が、キャリアを積み重ねる上で重要なのかなとは考えています。計画的な偶発性どうすれば生まれるかというと、以下の記事の最後の方に書かれている、
「自分は、自分という人生を使って、誰を幸せにしたいんだろう?誰の課題を解決したいんだろう?」と考えてみることは、幸せな人生を送る上で、きっと有益なはず
という考え方がもたらすものと私は考えています。
タイパやお金は大事な要素ではあるのですが、一方でこのような課題解決の視点を持って自分の身を置く場所を考えないと、不幸な結果になってしまうリスクはあるかなと感じます。では、タイパやお金や課題解決という要素を加味した上で、どういう分野に身を置くべきか。突き詰めると以下の記事で触れられているような、
ガリレオ温度計において、浮かんでいる球体の位置それぞれが違うように、個性や関心、バックグラウンドによって、自分の興味関心やモチベーションは変わる。その最も高く浮かべる場で力を発揮することが、一番成果も出て、一番幸せになれるのではないか
という考えに、個人的には行き着きました。自分の興味関心やモチベーションも、時や経験を積み重ねれば変わっていきます。その時は、過去に考えていたキャリアプランを再考してみる時なのかなとは感じます。