とあるIT屋の独白

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クリティカルシンキングと嘘を見抜く力

昨今、学歴や経歴の詐称であったり、商材の誇大広告や明らかに実態とかけ離れた宣伝文句などなど、世の中には嘘の類がそこかしこで目に付く世の中になった感じがします。もちろん引っかかる人がいるから、こういった類の手合いが減らないし、下記の記事でひろゆき氏が言っている通り「嘘をつく方が得」という考えになるわけです。

diamond.jp


個人的には「嘘をつく方が得」な世の中は、長くは続かないと考えています。多くの人が嘘をつけばつくほど、学歴や経歴や宣伝文句の信頼性が下がっていって、よほど何も考えてない人以外は表層的な謳い文句に引っかかりにくくなっていくように感じます。また、嘘が蔓延る世の中になっていくにつれて、信頼あるデータや情報の価値が上がっていくでしょう。
そういった情報は今現状、SNS等のオンラインでは手に入りにくいものです。今後、嘘がつく人が多くなればなるほど、信頼あるデータを提供するようなサービスが多くなる動きも考えられます。下記の記事にある「Ploy」とかはまさにそのような取り組みを行っているサービスで、「ライフログ」と呼ばれる行動の履歴をベースにその人の評価を行っていくものとなります。

prtimes.jp

 

別の視点で我々がだまされにくくなるためには、批判的に見る目が大事だと考えています。学問的には「クリティカルシンキング」と呼ばれるもので、下記の記事にある通り、オックスフォード大学ではこのクリティカルシンキングを身につけることが、メインテーマであるそう。

toyokeizai.net


日本の教育は詰め込み教育だし、そのせいであるとは一概に言えないのですが、言われたものをそのまま実践するという傾向の人が多い感じはします。それはそれで素直であるという意味では良い点なのですが、ただ言われたことの良し悪しをきちんと判断できずにそれをやってしまうのはリスクがあると思っています。
言われた通りにやった⇨成果が出なかった⇨言った人が悪い、という負のループを脱して、自分で批判的な目を持っていかに成果を出すような行動ができるか。そろそろ日本でも、こういう思考が身につくよう真剣に取り組みを検討しても良いのではないでしょうか。