とあるIT屋の独白

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理想と現実と問題

自分がこうありたいという理想は誰でも持ってると思います。ただ、その理想を現実で体現できる人は多くはないと感じます。かくいう私も理想通りいってるかというと、全然そんなことなくて、新卒の時に考えてた理想と今社会人10年以上やってての現実を比較すると全然違うし、学生の頃考えてた理想と今なんかもっと違います。今自分がこんなことやってるなんて、おそらく当時の自分は今の状況を全く予想なんかしていなくて、それは世の中の変化が激しくなってるし、自分自身の特性もまだ十分に吟味できていなかったからだと感じます。

理想自体をたてること自体は良いことだし、これが無いとどこに進んで良いか分からなくなります。ただ、理想をたてることにやたら時間を使うことはあまり意味がないと思ってて、現実もきちんと見るべきだと考えます。現実世界では理想から外れることも起きたり、理想と違うこともしなければいけないときもあります。理想と現実にはギャップが必ずあって、それは自分では到底実現できないギャップかもしれません。ただ、そこを悩みつつ理想と現実をいかに近づけるか、というのを試行錯誤しなければいけないわけです。

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理想と現実のギャップは、いわゆる「問題」ということが出来ると思います。ので、いかに問題をブレークダウンして、現実世界に落とし込むかというのが必要になってきます。この「問題」を定義するには理想だけじゃダメで、現実もきちんと見るというのが重要だと考えます。下記のような思考のフレームワークを使うのも手でしょう。

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で、結局理想が正しいのかというのは、問題解決が出来るかということに関わってきていて、自分が到底解決できないような問題が出てきた場合は、その理想は間違っていたということになると思います。ただ、世の中も変化するし、自分の特性も十分分かってない中で正しい理想を特定するというのは、なかなか難しいこととは思います。
私なんかは、その時々で持ってた理想なんて今考えると、全然自分にとって実現できないものだったし、自分がすることに価値があまりないものだったのではと感じています。でも、自分が思ってた理想が、ダメなものだと気づくことは良いことだと思います。そこで変に理想にしがみつくと、よく分からないものに手を出したり、下手したら昨今話題の経歴詐称のようなことをやらかす、みたいな方向に行ってしまうかもしれません。ダメだと思ったその時は落ち込むとは思いますが、やはり拠り所になるものは現実世界の自分です。理想をたてること自体は良いことだし必要なことだと思ってます。ただ、その理想が外れた時、自分って自分達って結局何だっけ、何をしたかったんだっけと考えて、答えを出せることが大事だと私は考えてます。