とあるIT屋の独白

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自民党の安倍さん頼みからの脱却

2023年の年末から、自民党は裏金問題の表面化からどたばたが続いています。2024年3月1日に政倫審が行われましたが、内容も自分は知らなかったという自己弁護ばかりで、あまりやる意義もなかったかなとは感じます。

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2024年3月時点で次の衆議院選挙がいつ行われるかまだ日程は確定していないものの、自民党にとってはこのままの雰囲気だと厳しい情勢でしょう。このどたばたのメインの議員は安倍派の議員ですが、騒動中の釈明を見ると今でも安倍さん頼みという感じをどうしても受けてしまいます。安倍さんがいない状態では誰も責任を取ろうとせず、裏金問題についても仲間内でなすりつけあいばかりしています。安倍派の解散が決まった時に「安倍さんに申し訳ない」というコメントが散見されたのも、そのような安倍さん頼みの意識があったからかなとは感じます。

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少し振り返ると、2023年まで自民党が与党の立場をそれなりの期間維持できたのは、安倍さんの人気のおかげとも言える部分はあったように感じます。安倍さんがいなくなった後でも、なんだかんだ安倍路線をアピールしておけばなんとかなったのかもしれません。なので、安倍さんに近かった議員も、国民目線というよりはとりあえず安倍さんの考えに追従しておけば自分は安泰だという考えになっていったのではないでしょうか。

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とはいえ、安倍さんの威光がいつまでも使えるわけでもなく、安倍さん追従のやり方も徐々に人気取りとしては力がなくなってきたように感じます。数年前と2024年ではやはり環境も変わってきてますし、その変化に応じた考えを提示しなければ議員としては力不足というふうに見えます。

個人的な所感ですが、今回の裏金騒動もそういった力不足の自民党議員を、ある種排除するような意図はあるように感じます。岸田さんがあえて裏金問題でのらりくらりやって、問題を長期化させ国民の不信感を煽るようなことをしているように個人的には見えます。もし、問題の幕引きを早めにしたいなら、どこかできちんと筋の通る説明をしてそこそこ納得感が得られるような行動に出るはずですが、そういった行動は今のところ見られません。
この裏金騒動が長引くほど裏金に関与していた人は選挙は苦しくなるでしょう。次の衆議院選挙で公認候補として出す序列は低くなるだろうし、選挙に出たとしても安倍さんに頼ってただけの人が当選するのはかなり厳しい情勢な気はします。なので、やはり能力ある人を次の選挙に向けて擁立してほしいし、そういった方向性がきちんと示せれば自民党が盛り返すことは不可能ではないと考えてます。岸田さんがどこかで覚悟を決めて、そのような方針転換をしてくれることを少し期待はしています。