少し前の記事ですがSaaS等のITサービスが、生成AIの台頭によってオワコンになりつつあるのではとのことです。2024年2月現在において個人的にはオワコンとは言わないまでも、かなりレッドオーシャンになってる状態とは感じます。
もちろん、MicrosoftやGoogleのようにITサービス事業で利益をあげ続けている企業は存在します。ただ、それは圧倒的な知名度や資金力があるという部分が大きいと考えていて、今からここを目指して事業を始めるのはちょっと無謀かなとは感じます。以下の記事でホリエモンが言うように、日本の国内でニッチな領域を狙うのは全然ありとは感じますが、そこから大きくグロースさせるのは今は難しいかなという所感です。なので、よくありがちなITのスタートアップで資金調達して、倍々で成長させようというのは少しずつ減る気はします。
じゃあITは衰退していくのかという話になるとそんなことないと考えていて、求められる領域が変わってきてると感じます。DXが2024年2月現在でも声高にさけばれている通り、非IT事業においてどのようにITを活用していくかというのが、日本においてはニーズが高いと考えています。
DXにおいて汎用的なツール等を使いこなすことも大事ですが、その業務に適用させようとするとやはり何かしらシステムに一手間加えることが必要となるでしょう。手を加えるべき領域は仕様として複雑になりがちなので、業務理解がないと正しいものは作れなくなってきてると感じます。以下の知識で触れられているような「ドメイン知識」の重要性は、やはり高くなってるかなと思います。
特にその業務に特化したシステムの場合はドメイン知識が無いと、実装した内容が適切かの判断はしにくくなるでしょう。一例としては、以下の記事にあるような観点の見落とし的なものです。記事中ではデータ分析について述べていますが、これはシステム開発においても同様と私は考えます。
重要となるのがドメイン知識と呼ばれる、その分野での背景知識である。どの変数を考慮しなければならないのかといった判断にはその分野での知見が必要
もちろん、ITエンジニアに豊富なドメイン知識を求めるのは、やはり辛い部分があると思います。なので、いかにドメイン知識があるロールの人と連携するかとか、自身がドメイン知識をある程度理解するかとかしないと、中々良いものを作りあげるのは難しくなってる気はします。
少しつらつらと書いてしまいましたが、まとめると以下の通りです。
・汎用的なSaaSのようなITサービスの領域は、レッドオーシャンになってきている。
・ドメイン知識が要求されるDX領域は当面ニーズがありそう。
・ITエンジニアもドメイン知識の理解無しでものを作ってると、良いものを作るのが難しくなってきている。