とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ERPのカスタマイズについて考えてみる

私は、かなり前に業務パッケージの会社にいたのですが、その際にカスタマイズするかどうかという話は、ちょくちょく出てきます。こういう話は、それなりに金払いの良いお客さんから言われるので、喜んで対応します、となることが多いです。提供する側からすると売上のチャンスが増えますし、お客さんも自社の業務に合わせて作ってもらえるので、ある意味win-winなわけです。
さて、そんなカスタマイズですが、ここへ来て下記の記事ような、クラウド移行が出来ないといった弊害が出てきてるようです。ここでいうクラウドSaaSのことを指してると思いますが、たしかに自社用にカスタマイズしてしまうと、SaaSのような恩恵は受けにくくなりますよね。

enterprisezine.jp


SaaSのような形式で使えないデメリットとしては、新しい機能が使えない点です。業務システムとは言え、今はかなりの機能アップデートが入るのもそこそこ普通な状況なので、自社のシステムがそこに追随できないというのは、少し辛みがある気はします。

とはいえ、自社の業務に合わせたいというニーズは出てくると思うので、SaaSのメリットと自社業務に適合させる双方のメリットを得るためには、その点に対応したERPを選択すべきと感じます。例えば下記のようなビズインテグラルのように、APIが用意されているものを選ぶというのが、現実的な選択かなと個人的には思います。

www.biz-integral.com


私が昔いた業務パッケージの会社では十分なAPIは用意されてなく、例えば他システムに連携したいと言った場合も、アドオンで開発するといったケースもかなりありました。 もちろんAPIが十分であれば開発が不要というわけではないですが、導入先でも開発できたり開発が容易である状態が実現できるのは、今の時代かなりメリットになりうると私は思います。