とあるIT屋の独白

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Show must go on

そろそろ2023年も終わりですね、今年も色んなことがあって中々大変な年になりました。個人的に印象に残ったのは、ジャニーズの騒動とN国党についてなのですが、この2つのトピックを中心に今年を少し振り返ってみたいと思います。

ジャニーズ騒動については、あらためてこの記事で内容を書くまでもないでしょう。おそらくジュリーや社長を引き受けたヒガシは、ここまで批判されたことについて想定外だったと思います。私的には長年言われてたジャニーさんの加害について認めたことは、かなり評価していますが。
認めたことについて一つ要因に感じるのは昨年話題になった、ガーシーに代表されるネットでの暴露が挙げられます。世間的にも、隠し事をしたところで明るみに出るリスクが高くなったことが認知されたのか、今年は企業の不祥事も多く明るみになりました。ただ、暴露や内部告発をしたことが必ずしも関わった人を幸せにしたかというと、今年の情勢を見る限りは少し微妙な感じがしました。いわゆる問題が表に出た後にどう対処するか、それは今年に顕在化した大きな課題かなと思います。

暴露や批判した側もカウンターパンチを食らうというのも、今年はあったかと思います。ガーシーは刑事告訴されたし、国会議員として担ぎ出したN国党も統一地方選で票が取れなかったり借金の問題が出たり、かなり散々な状態になっていました。暴露や批判した側もその事後対応まで考えてやらないと、誰も幸せにならない結果となってしまうようには感じました。
この日本社会は悪事だらけだ、みたいな印象を今年持たれた方もいるかと思います。ただ、悪いこともせず迷惑もかけないような聖人みたいな人が存在しうるのか、おそらくそんな人はあまりいないのではと感じます。突っつかれたくないことなんか、そりゃ1つや2つくらいあるでしょう。ただ、批判をしないと現状から良くならない。自分が何か突っつかれるリスクを受け入れた上で、それでもやるような覚悟が求められる時代になってきたとは感じます。


旧ジャニーズもN国党の立花さんもかなりダメージを受けた感はあるので、もう組織を解体して表舞台には出ないという選択肢もあるでしょう。ただ、彼らは批判にさらされ情勢が厳しくなっても、なんだかんだ今も表で立ち続けている。そこにはプライドや意地や信念みたいなものが、やはりあるように感じます。その根源的な価値観のようなものが、ジャニーさんが言う「Show must go on」の精神なのかなと私は思います。

発信が容易になった現在、大衆の一人である我々も否応なく表で批判したりされたりする立場になりうる環境です。その時に心が折れない何かを持っておくことが、重要な時代になってきた気はします。なので私的には、SNSで批判とかしたが情勢が悪くなったらアカウントを消す、みたいな行為はちょっとどうかなとは感じてしまいます。
別に失敗しても批判されてもいいんだよ。ただ、そこから目を逸らして逃げる行為は、どうしても逃げるが勝ちにならないように私は思いました。

と、こんなこと書きつつ私も色々なことから逃げてきたわけで、人のこと言えた人間ではないです、嫌なことがあってもそれを一旦忘れるのが年忘れ。それでは良いお年を!