とあるIT屋の独白

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UUUMとフリークアウトについての考察

少し前に、YouTuberの東海オンエアのゴタゴタが話題になりました。東海オンエアは2023年11 月時点でUUUM所属ですが、UUUMも業績が伸び悩んだりトラブル起きたり、中々厳しい状況ではあります。

jisin.jp


さてUUUMと言えば、広告事業をやってるフリークアウトに会社を身売りされました。業績の落ち込みの要因として主なものは、ショート動画の台頭・P2Cブランドの棚卸評価損・プロモーション案件の伸び悩み、といったところでしょうか。

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もちろんUUUMには、HIKAKINやはじめしゃちょーといったトップYouTuberが2023年11月時点では在籍してますので、まだまだネームバリューはあるようには思います。ただ、安定的に収益が見込めるような新しいクリエイターが、最近は出てきてないように感じます。
ユーザーの目が肥えてきてる中、いかに収益を出せるクリエイターを生み出せるか、というのはUUUMの課題かなと考えています。YouTubeのプラットフォームにおいても、少し前に動画広告収入のロジックの変更がありましたし、最近だと過激なコンテンツの規制を、より強化しようとしています。

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プラットフォーム側の動きが分からないと、クリエイター側はどのようなコンテンツを作ればいいか、やはり手探りになってしまうでしょう。YouTubeに限った話ではないのですが、広告を収益とする場合は広告主の意向がやはり重要視されるでしょう。クリエイター側も広告主の要求に完全に沿う必要まではないと思いますが、広告主の観点は最近重要視されてきてる感はあると感じています。

さて、そういった情勢の中でのフリークアウトの動きですが、フリークアウトはGPという動画広告の会社を持っています。会社の詳細は以下の記事にありますが、やりたいこととしては動画のコンテキストデータを元に、広告主のニーズにあった配信を行なうサービスという雰囲気のようです。

digiday.jp


動画広告に携わっているということは、広告主がどのようなコンテンツ・ターゲットで配信しようとしているのか、データや傾向などをつかめるということだと考えます。なので、広告主がどのように考えているかという情報をベースに、コンテンツを検討できる可能性がUUUMにあるのではと感じます。きちんと収益化できるコンテンツが安定的に生み出せるような取り組みが組織的にできればクリエイターも集まってくるだろうし、フリークアウト側もそれによって利益が得られるのではと思います。