とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

仕事における仲の良さについて考えてみる

仕事において仲が良いことについて、メリットもあればデメリットもあるとは感じます。もちろん、その場その場でケースバイケースではありますが、個人的な感触だとメリットのほうが大きいようには感じます。
仕事に取り組むにあたって、メンバーの仲が良い方が好ましいということに反対という人は少ないでしょう。そりゃ仲が悪いよりは良い方が、色々話しやすい雰囲気があり成果も出しやすいとは思います。それは当たり前のことではあるんですが、今回はこの当たり前のことをちょっと掘り下げたいなと思い、記事を書いてみます。

というわけで、まずは仲が良いことのメリデメを書いてみたいと思います。メリットについては以下の記事で挙げられてるような、

jflute.hatenadiary.jp

ステマティックな仕組みの構築自体に、人員も時間もお金もスキルも必要

仲が良ければ、仕組みがなくても成り立つことがあります。仲が良ければ、未然に防がれる問題もあります

といったものが挙げられると感じます。デメリットとしては逆に、システマティックな対応を要求される時に整理が必要になることもあったり、属人性が高くなるといったことが挙げられると感じます。
さて、じゃあメンバー間の仲を良くしようとなった時にどうするかとなった時に、一つ挙げられるのがけっこうありがちな施策である「雑談」の時間です。ただ、適当に雑談をすれば仲良くなるかというと、個人的には少し疑問です。
雑談を行なう上で重要と感じるのは、以下の記事にある、

tech.stmn.co.jp

「話者にとって重要だとは認識していないが実は重要な情報」がポロッと話題に上がり、判断精度の劇的な向上に貢献すること

点にあると思います。個人的には雑談そのものというよりは、こういった情報の収集が重要かなと感じます。完全なフリートークよりは、何かテーマを決めてゆるく話し合うくらいのほうが良いのかなと感じます。
仲の良さによって発生するメリットも、雑談を行なうメリットと被るような気はします。なので、意図的に仲良くさせるよりは表に出ない情報をどう共有するか、というほうにフォーカスするのも手かなとは感じます。以下の記事にあるような、いわゆるインターナルマーケティングの施策です。

www.sofia-inc.com


組織にいると、どうしても仲良くするのが難しいというメンバーが出てきがちなので、いかに情報が落ちないようにするかというのは大事になると考えています。以下の記事のような相手への期待値の乖離も、結局は情報の不足によるものと感じます。期待値が乖離している状態だと仲良くする障壁にもなりうるので、まずはいかに見落とされる情報を減らすかというのは大事と思います。

logmi.jp


というわけで結論としては、仲が良いことは基本メリットがあるので仲が良いに越したことはないけど、ただ仲が良いことで得られる情報をいかに共有するかというのは、一方で意識したほうが良いかなと考えます。そういった情報共有を促進する対策を考えるのか、そもそも仕事自体をシステマティックなものにしてしまうか、中々悩みどころではありますが。。