最近に限った話ではないのですが、インフルエンサーが詐欺案件を紹介するなどのトラブルが、度々ニュースになります。例えばTikTokerのゆりにゃが少し前に話題になりましたね。
個人的には、インフルエンサーが紹介するような案件や商材は、もう気軽に手を出さない方が良いと思います。インフルエンサーが力を発揮できるのはあくまで「認知」までということを認識し、そこから先の深いところは自分自身で情報を集める努力が必要と思います。海外でも以下の記事のように、インフルエンサーの勧める購買に批判的思考を持つような「ディインフルエンサー」の活動があるそうです。
そもそも、インフルエンサーってどんな人なのかという話はあります。取り急ぎ、ここでは以下の記事にある、
主にSNSやブログなどインターネットでの情報発信によって世の中に大きな影響を与えている人のことをいいます。インフルエンサーという言葉は「影響」を意味するinfluenceという英単語が語源。投稿を見たフォロワーがインフルエンサーのライフスタイルを真似したり、紹介された商品を購入したりと行動を起こしていることから、影響力のある人という意味でインフルエンサーと呼ばれています。
を指すものとします。極論ですが、その人に特別な能力がなくても、他者の行動に影響をおよぼせればインフルエンサーということになります。
個人的には、日本でもインフルエンサーの優位性は、徐々に落ちていってるような感じがしています。例えば、少し前はIT界隈のSNSを賑わせていたマナブさんが、SNSをやめたそうです(ブログは続けてるみたいですが)。SNSが、もうインフルエンサービジネスとしての活用は厳しくなっているという見解を以下でされていますが、これについては個人的には同意できる部分はあります。
直近だと青汁王子が、インフルエンサーにかけるリソースを減らすことを発表しました。これは、インフルエンサー活動に見合うリターンが得られないという判断からと、個人的には考えています。
【未来の仲間を募集します】
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) 2023年9月1日
この4年間、僕はインフルエンサーとして、発信力を向上させることに力を入れてきました。しかし、禊も終わり、本来私がやりたいこと、やらないといけないことは日本を代表するような会社を創ることだと真剣に思っています。…
SNS自体は、少し前に比べて成熟してきた感はあります。一昔前は物珍しさでインフルエンサーに飛びつくといったユーザはそこそこいた感じはありますが、徐々に少なくなっているのかなと感じます。個人的な見解では、直近でインフルエンサー的なやり方で最も成功したのがコムドットと考えてます。そのコムドットでさえ、最近あまり芳しくない雰囲気はあります。
よくクリエイターとインフルエンサーが同一視されることはありますが、この2つは似てますが異なるものと私は考えています。私見ですが、YouTuberでもHIKAKINやはじめしゃちょーはクリエイターに分類されると思っていて、それは彼らがきちんとコンテンツに対する投資をしてるからと考えています(もちろんインフルエンサー的な要素はあるのですが)。例えば、以下の記事に挙げられているはじめしゃちょーの動画の主役は、彼自身ではなく「部屋」になっています。部屋という作品を、どう引き立たせるかというところにクリエイターとしての力量を感じています。
クリエイターとしてしっかりコンテンツを作りこんでる人達は、数値にも反映されている気はします。今の状況でしっかり結果がついていってるYouTuberは、地に足がついたクリエイターとしての活動ができてると言えるかもしれません。
一方で、適当なことを言ったりトラブルを起こして注目を集めてきた人達は、今後かなり厳しくなると考えています。やはり世間が見る目は肥えていってるし、たいして作り込まれてないコンテンツは評価されないでしょう。また、今はしっかりしたコンテンツを出している人であっても、変にインフルエンサー的な活動にシフトしていくと、評価は落ちていくように感じます。
特に若い人に言いたいのは、インフルエンサーを目指してトラブルを起こしたり人を騙したりするような発信をするのは、現状でかなり悪手と思います。運よく稼げたとしてもそれは一時のものであるし、それを継続することはかなり困難でしょう。やはり真面目に何かに取り組むというのが王道であって、真面目に取り組んだ成果を世間に発表して評価を得るという姿勢が大事と思います。今は発信がかなり行いやすい状況ですので、しっかりしたものを作れば評価してくれる人はいるだろうし、それを信じて真摯に物事に取り組むことが将来につながると私は考えています。