とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ITエンジニアのセンスについて考えてみる

ITエンジニアって、けっこうセンスが求められる職種という印象はあります。以下の記事ではプログラマーのセンスについて触れられていますが、人によって思うところはやはり異なるでしょう。

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上記の記事に書いてある通り、抽象化や構造化ができる力はその通りではあります。ただ、そのような力がどうやったら付けられるか、その点をもう少し掘り下げることが私が考えるセンスになるかなと。というわけで、今回は私が考えるITエンジニアのセンスについて書いてみます。

結論から書くと、結局はITについて興味があったり好きであることが、センスなのかなと考えています。地頭的な要素も仕事の上では大事ではあるものの、地頭が良いからITのセンスがあるとは限りません。実際に地頭が良い人でも、ITに興味がなかったり技術的なことはよく分からない、という人も存在すると思います。もちろん人によって差はありますが、以下の記事でMatzが言及しているように、

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プログラミングをしていて、それが楽しいと思えるかどうかはだいぶ人によるんですよね。これが何かと相関みたいなのがあるかは未だに発見されていないんですよ。例えば数学が好きだからプログラミングが得意かというと、必ずしもそうではないし。では、サイエンスが好きだからプログラミングが得意かというと、必ずしもそうでもないし。

というのは個人的な経験からも、そうかなとは感じています。
また、ITが好きということは、それを発信するということにもつながると思います。ここで言う発信とは、別にカンファレンスに登壇とか本を書くとかに限らず、仕事の現場等で他の人にちょっと話すくらいのレベルで考えています。以下の記事でも触れられていますが、

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『いい条件の会社で働けること』を重視している人たちは、人から幸せをもらうことに一生懸命になっているのではないか。幸福度が高いエンジニアは、自分が思い描いたものを作るなどして、自分で幸せを生み出している

自分の考えていることや好きなことを、他の人に話したり伝えたりするのは、やはり幸福感につながっていくと思います。こういったことを自然に出来る人は、やはりすごいなと思うし、自分もそうありたいとは考えています。
また、発信を行うことは、良いプロダクトやサービス作りにもつながると私は思います。この「良さ」というのは、結局のところ主観になってしまうのですが、何をもって「良い」とするかは、その人のこだわりや興味に関わってくると考えています。以下の記事でMatzが触れている通り、

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それを考えると、ビジョンを示しているかどうかというのと、「良いものを作る」の「良い」は、非常に強く結びついているんだと思います。

きちんと自分が好きなことを発信することがビジョンにつながり、それが良いものにもつながっていくと感じます。センスがあるITエンジニアは、やはり良いものを作れる人が最終的な理想像と私は考えています。
良いものを作るには「好き」であることが、根底には必要になると思います。