とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

FIREについて感じていること

最近はFIREの話題を見かけることがホント多くて、そろそろうんざりしかけてるところです。日本はこういう儲かりそうなワード、繰り返し使いたがりますよね(外国はどうか知りませんが)。FIREというワードを使ってる人の多くは、自社の商材を買わせるために使ってる感じがしますが、せっかくなのでそういった営業の観点を抜きに、私がFIREについて感じてることを書いてみたいと思います。
まず、FIREとはそもそも何か。FIREは「Financial Independence, Retire Early」を略した言葉で、要するに金を早く貯めて早期リタイアしたいということです。そのためにどうするかというと、下記の記事にあるような積立てや、株・FX、不動産などの投資で、不労所得を得るような方向に誘導していくわけです。

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諸々の金融商品や投資の話は、調べればくさるほど出てくるので、今回は別の観点でFIREを考えてみます。
FIREを目指す人にとっては仕事はしたくないので、早くリタイアしたいという気持ちがあると思います。特段、私も仕事をしていたい人間ではないので気持ちは分かります。ただ、仕事を辞めて好きなことをするにしても、好きなものを見つけなきゃいけなくて、好きなことがふわっとしてるうちに辞めてもなぁという感じはします。
下記の記事にあるとおり、超富裕層の人達は意外に仕事してたりします。仕事しなくても暮らしてけるのに、あえて仕事するのは、結局は仕事を仕事と感じてないからかなとは感じます。逆に仕事を仕事ととらえてないから、超富裕層になれた面はあるような気はします。

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というわけで、FIREはもちろん資産をどう形成するかという論点はありますが、一方で自分が好きなことをするにはどうしたらよいか、という論点もあると思います。とは言え、自分が何が好きかなのか、一朝一夕で見つけられることが難しいこともあると思います。私自身も、すぐにこれってものが見つかったわではないので。
見つけるためのヒントの一つとしては、下記の楠木建氏の動画にあるような、抽象と具体を行き来するというのにあると思います。個別の仕事や取り組み等で、これって自分が好きなことだっけって感じることもあると思いますが、そういう時は一度抽象化して考えてみても良いし、逆に抽象化してみて雲を掴む感じになったら具体に戻るみたいなことを繰り返していくうちに、見えてくるものはあるような気はします。

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私はけっこう長く、ITの業界で一応エンジニアとして働いていますが、一口にITエンジニアと言っても仕事の幅が広いので、色んな仕事をしつつ今どういう仕事なら自分が好きなものに近いか、というのが朧げながら見えてきている感じはします。具体的には一言でいうとプログラミングで終わってしまうのですが、抽象化すると「形ないものを試行錯誤して作る」的な感じになるかなと思います。

だから、今の私にとっては、プログラミングとブログ記事を書くことはそんなにかけ離れてないと思っています。プログラミングも元々はいわゆる要件という形のない文章や口伝から始まるし、ブログも自分がこういうの書きたいと思う曖昧なテーマから始まります。プログラミングは今の状況だと仕事になりやすいから仕事にしているだけで、ブログ記事は自分の駄文で金を稼げるとは思ってないので趣味の範疇になっているだけだと思ってます。ただ、自分の過ごす時間をいかに好きなことで埋めるか、というのは昔よりは意識していて、お金を稼ぐのも大事ですが時間をいかに有意義にするかという観点も大事だと思ってます。

私はもうそこそこ歳をとっているのであれですが、特に若い人にってはお金のために無理して自分の嫌な仕事をするのではなく、職場でも職場外でも、もう少し自分の好きなものを見つけるという探索をしてみることをおすすめしたいです。まぁ、そもそも金無いから無理と言われてしまうとそれまでなのですが。。若い時にしか出来ないことってやっぱりあって、その貴重な若い時間を変に金稼ぎに費やすのは、ちょっと私的にはどうかなとは感じています。もちろんお金は大事だし考え方は人によって違うので、決めつけるつもりは全くないのですが、後で振り返った時に若い時にああすれば良かったという後悔は、やはりしてほしくないかなとは思います。(自分は後悔することが多いので・・)