とあるIT屋の独白

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同一労働同一賃金について考えてみる

このブログでも、たびたび賃金について取り上げました。最近は「同一労働同一賃金」というワードもけっこう目にするような感じがして、ホットなトピックになってるのではと感じます。というわけで今回は、同一労働同一賃金について書いてみようかなと思います。
まず、同一労働同一賃金とはなにかというと、ざっくりいうと仕事内容が同じなら、正規も非正規も同一の賃金を支払うというものになります。2020年から法律として施行されています。

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個人的には、労働内容が同じでも賃金格差が生まれるのは、やはりあかんだろうと思ってたので法律になったこと自体は良いと思っています。今まで日本ではコスト削減を目的に非正規の労働が多くなり、業務の担い手が非正規の人材に置き換わっていきました。同じ労働なら非正規の方が安くすむということで、本来的に価値のある仕事までもが非正規に置き換わってる面もあるように感じます。これでは正社員もモチベーションがコスト削減の方に向いてしまい、本来やるべき価値の創造というところに、目がいきにくくなってる側面はあるのではないでしょうか。

さて、この同一労働同一賃金が正社員の賃金カットにつながるリスクもあるのでは、というのが下記の記事です。もちろんそのリスクはあるでしょう。ただ、そのような会社は本当に従業員に対して成果を還元している会社であるのか、今一度考える必要があります。また、非正規によるコスト削減によって、かろうじて長らえているだけならば、企業が本来的に存続できるのかは怪しいところです。

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少し話は変わりますが、div社のマコなり社長に関する下記の動画によると、会社も社員をリストラする時代になってるし、社員も終身雇用でずっと守られるということはないので、自立すべきというようなことを言っているようです。もちろん、これは間違ってはないし、会社もいつ潰れるか分からない時代であるし、今の時代において終身雇用なんか現実的ではないとは私も感じます。

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ただ、社員がその会社に勤めてる間は、その社員が出した成果については会社がきちんと報いるべきと私は思います。それを行わずに、会社の利益や株価をあげりゃいいという考え方も、そろそろ時代遅れになるのではないでしょうか。ずっと一社に所属するというのはどんどん稀になっていくからこそ、その人が会社に在籍している間だけでも、会社は正当な評価と報酬を与えるべきと私は感じます。