とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

オンラインサロンの是非について考えてみる

最近はインフルエンサーと呼ばれる人は軒並みオンラインサロンをやっていて、ビジネスの一ジャンルとして確立しつつある感もあります。ただ、オンラインサロンをやる人が増えるにつれてトラブルも多く聞くようになり、そもそもオンラインサロンってどうなのっていう話もあると思います。ということで、今回はオンラインサロンについて書いてみたいと思います。
オンラインサロンというと、新手の宗教みたいという声も多く聞くかと思います。たしかに、信者ビジネス化しているところもあるし、側から見ればなんでこんなのに金払うんだと疑問に持つケースもあると思います。それはサロン主催者が、ある種の搾取のような形でサロンメンバーを扱っている部分もあるし、逆にそれでもお金を払う人がいるからという、何か違和感がある関係と言えるかもしれません。

togetter.com

 

オンラインサロンが流行ることになった文脈として、インフルエンサービジネスの存在は見逃せないでしょう。つまりは、
インフルエンサーとして人を集めることがお金になる→人がたくさん集まるところにはお金が集まりそう→オンラインサロンに入る、
という流れになったのかなという感じになります。インフルエンサーがお金になるとは言っても、その収入源は、とどのつまりが情報商材に行き着くケースも多いでしょう。別に情報商材自体は悪いものでもなんでもないですが、ただ、価値のない商材をあたかも人がたくさん集まってるから、価値がありそうに見せることでビジネスが成り立ってしまうので、中々胡散臭いものもありふれている気はします。

asumi.tech

 

ここまではオンラインサロンを批判的な観点から取り上げてみましたが、もう少し視野を広げてオンラインサロンってそもそも何よというのも少し書いてみます。オンラインサロンと一口と言っても複数類型があって、上記で書いたような信者ビジネスのようなものもあれば、もう少しコミュニティを重視したものもあると思います。下記の記事では4類型に分類していて、ファンクラブ型のものもあればレッスン型と呼ばれる学び的なものにフォーカスしたようなものもあるそうです。

sairu.co.jp

 

コミュニティ型の一つの例としては、下記の記事なる日本酒オンラインサロンです。カリスマ的な存在がいるわけではなく、メディアの運営が母体となって情報提供やメンバー間の交流が行えるものだそうです。特定のインフルエンサーというよりは、自分が好きなものに対して集まるといったサロンの形態になるでしょう。

jp.sake-times.com

 

個人的な結論としてはオンラインサロンはお金を払う人がいる以上は、別に悪でもなんでもないし、お金を払ってる人が納得すれば良いわけです。ファンクラブ的な要素があるサロンもあるので、当人同士がそれを分かってて入っていれば特に何も問題がないわけです。ただ、そのサロンをどういう目的で入ってるかというのは意識すべきで、何も考えずに入ってお金だけ取られるのは健全な状態とは言えないし、入る側もちゃんと調べて自分の目的と合っているかは、もっと吟味すべきなのではとは感じます。