とあるIT屋の独白

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2022年時点でのテレビについて考えてみる

テレビはオワコンだと言われて久しくなってますが、いまだに日本においてはそれなりの視聴者数はいるし、広告媒体として大きなお金が動いたりしています。とはいえ今のままでこれから伸びる分野かと言われるとそれは微妙で、例えばアメリカでは既にTikTokYouTubeがもうテレビと同様の視聴時間を持っていってたりします。

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日本でもテレビを観ないという人は、珍しくなくなってる感じはします。少し前であればテレビを観ない人はある種非常識だ、みたいな論調はあって、テレビで流れているような事柄が常識であるみたいな面もありました。ただ、今はテレビを観ていない=非常識であるとは、必ずしもならないと私は考えています。今までであれば、テレビを観ないことが強がりみたいな雰囲気があった気はしますが、ごく自然にテレビなんか観ないよって人も増えているようには感じます。

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なぜテレビを観ない人が増えたのか、大きく2面あると思っていて、ネットの利便性とコンテンツの質の面です。
ネットでは情報の閲覧はオンデマンドでも行えることが、利便性として大きなものに挙げられます。もちろんリアルタイムで情報を流すこともできますが、オンデマンドで得られるような情報を無理してリアルタイムで観る必要性は無いでしょう。テレビのコンテンツも今はネットでも閲覧できるようなサービスもあって、手段としてのテレビにあえてこだわる必要は無いかもしれません。
加えてネットでは、文字情報以外にも動画や音声のコンテンツも充実してきていると言えるでしょう。今までコンテンツの王道だったテレビに、匹敵するくらいの質にもなってると言えるかもしれません。もちろん、まだお金をかけている以上はテレビのコンテンツの質はかなり高いですし、まだまだテレビが果たしてる役割は大きいでしょう。ただ、テレビから人材が流出したり、そもそも優秀な人材がテレビの業界に入らなくなることは今後ありうるとは思っていて、この質が維持できるかと言うのは中々どうだろうとは感じます。

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昨今はコンプライアンスも中々厳しく、テレビでは思うようなコンテンツ作りが出来ない点もあるかなと思います。ただ、それは大口の広告主という、ある種テレビが逆らえないような構図となってしまうビジネスモデルが、根幹にある気もします。なので、ビジネスモデルの転換も含めてテレビが変わっていかなければならないと思うし、旧来の構造から脱却した先にある、テレビの新たなコンテンツのようなものに個人的には少し期待しています。