とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

経営資源としての情報の変化

経営資源というと、ヒト、モノ、カネ、情報の4つがあげられます。ビジネスでお金を動かすとなると、この4つのいずれかを動かさなければいけません。例えば旅行業や宿泊業は、顧客である「ヒト」が動かないと始まらないし、Amazon楽天などのEC業は「モノ」が動かないとビジネスになりません。コロナによる影響で、今このバランスがコロナ前と比べて大きな変化があると考えています。コロナによる影響として、「ヒト」が動くハードルが非常に高くなりました。ヒトが動けなくなった分、情報を動かすようなビジネスが大きく伸びて、おそらく今後もこの流れは続くでしょう。
「情報」と一口に言っても何ぞやという話なのですが、情報というと「データ」がまずは挙げられると思います。データというとデータベースに格納されるような、顧客情報や取引情報などのいわゆるレコード情報がイメージされると思います。もちろん、一昔前まではそれでもよかったと思いますが、最近ではITのコンテンツも情報資産としての重要度が大きくなっていると私は考えます。下記の記事ではコンテンツを「情報の中身」として位置付けていて、コンテンツの区分としてデジタルコンテンツやWebコンテンツを挙げています。

blog.core-j.co.jp


 情報を活用したビジネスといえば、データ販売やレポーティングのようなものが、まだまだイメージとして強いと思います。もちろん、こういったビジネスは今後も継続して行われていくと思いますが、いわゆる「コンテンツ」が今後はIT業界以外でも重要になってくると私は考えています。
例えば下記の記事にあるような製造業の例。製造業ではデジタル上で製品の評価等のシミュレーションを行う仕組みが、今後も検討されていくでしょう。もしそういった取り組みが上手くいけば、その仕組み自体をパッケージ化してビジネスができる可能性が出てくるわけです。まさに、自社で行われている業務の「コンテンツ化」であると私は思います。

monoist.atmarkit.co.jp


まだ当分コロナで人が動きにくい状況は続くだろうし、コロナが終息した後に人が従来通り動くかというと、そうでない可能性もあるわけです。だから、人が動かなくても情報を動かすことでビジネスが行えるコンテンツ化の取り組みは、意義があると感じます。