とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

リモートワークとシュレディンガーの猫

あけましておめでとうございます、2022年になりましたね。

2021年はコロナの流行で、外に出かける機会も少なかった人も多いのではないでしょうか。私はコロナの感染者が減ったここ1ヶ月くらいで、ようやくちょくちょく外に出る機会を、増やしていったという感じです。ただ、最近になってまた感染者が少しずつ増えているので、また外出を控えることになることになるかもしれませんが。。
昨年は仕事についてもリモートワークがメインでした。けっこうな期間リモートワークを行っていて、最初はまぁまぁ楽で良いなとは思ってたのですが、やはり課題みたいなのも徐々にあるなとは感じてきました。特にコミュニケーション面は、文章やオンラインMTGを組み合わせても、オフラインと比べると少しキツいなという感じはします。
リモートだと、非同期のコミュニケーションが中心なので、オンラインMTGにしても相手の都合を確認せないかんし、気軽に聞くということに若干の障壁はある感じがします。今この瞬間に本当に相手がいるのか、というのはやはり不安というか気になる部分ではありますよね。

個人的には「顔を合わせる大切さ」というのは、かなり実感できた気がします。最初はテキストとオンラインMTGあればいいでしょとは思ってたのですが、相手のいわゆる「実体」が見えない中で仕事するのは、少ししんどい部分もあると思います。それは、シュレディンガーの猫のような状況に似ているかなと感じます。例えばSlackのアイコンではアクティブにはなっているものの、その人が画面の先にいる世界もあれば無い世界もあると考えてしまうわけで、そういうある種の不確かな状況で仕事をしているのではないかと、不意に感じてしまいます。

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もちろん、全部オフラインに戻すべきとは全く思わないですし、オンラインでの利点は多くあります。ただ、画面の先にいる人が「実体が存在する人間」であることを定期的に確認することは意義があり、この世界に存在するんだという認識が持てるというのは、仕事をする上でも大きいと今は感じます。技術の進歩でオンラインがオフラインにより近づくとは思いますが、この実体の確認で得られる安心感みたいなのは、現状オフラインでしか実現できないと私は考えています。

今年はまたコロナが再流行しそうな雰囲気はありますし、そんな中で新しい技術や世界観も生まれるかもしれません。なかなか未来がどうなるかは読めませんが、そういうのを含めて楽しめるようになれたら良いなと感じられる一年に、していければと思います。