とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

コミュニティマーケティングについて考えてみる

最近は、いわゆるコミュニティマーケティングの手法が行われることは、珍しくなくなりました。コミュニティマーケティングとは共通の興味等を持っている人を集めて、マーケティング等に活かす施策になります。

engage-mate.jp


少し前はコミュニティの一種であるオンラインサロンも賑わいをみせていましたが、最近はそのブームも少しおさまった感はあります。本来コミュニティは双方向でコミュニケーションを発生させるべきが、一方的な発信に留まったり、そもそも何について会話するのかが明確でない部分が、やはりあったのかなとは感じます。
なので、ただ興味を持っている人を集めるだけでは、今はコミュニティの価値を上げることはかなり厳しいのかなと思います。では今はどういう状況かというと、下記の記事にあるように、

やりたいこと起点で人を募集して、集まった人で行う。友達とやることの関係性が逆転している

集まってから何をやるか考えるのではなく、何をやるかを決めてから集まるというアプローチにシフトしている気はします。

dentsu-ho.com


コミュニテイの文脈とは少し逸れるかもしれませんが、下記の記事にあるココナラのサービス設計である通り、

やってしまいがちなのは、あらゆるカテゴリーを展開し、価格設定も自由にする、オフラインでも、オンラインでもマッチングできるようにしようとすること。ただ、それだと変数が多すぎて、ほぼマッチングしません

ので、やはり自由度が高すぎるとユーザを掴むのは、難しいようには思います。

careerhack.en-japan.com


そして、上記記事にて以下の記述がある通り、

カテゴリーは開放するが、価格上限は精緻なデータを見ながら設定する。マッチングもオンラインに絞る。そうすることでユーザーが迷わないし、マッチングの体験が生まれやすい。そしてコツコツと出品数、レビューなどデータを溜めることで、あらゆる取引において相場が生まれ、適正価格や求められるアウトプットの質が見えてくるようになりました

コミュニティにおいても同様で、ユーザがいかに迷いにくくする仕掛けが求められる気はします。だから、どういうことをやりたくて、どういう人が集まって、どうコミュニケーションを発生させるかという設計がコミュニティにおいても必要と考えてて、ここら辺の設計無しにとりあえずユーザを集めるようなことをやっても、やはり過疎ってしまうのかなとは感じます。