とあるIT屋の独白

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発達障害に対していかに向き合うか

ここ数年で、ASDADHD、LDといった発達障害と言われる症状の認知度は高くなったように感じます。自分も簡易なHSP診断をやってみたところHSPっぽい傾向があるので、他人事ではないと考えています(HSPイコール発達障害というわけではないですが)。では、発達障害の人は日本でどれくらいいるのか、下記の記事によると、「発達障害の可能性があるとされた小中学生は6.5%」とされています。

gentosha-go.com


ちなみに、HSPにいたっては下記の記事によると「15〜20%の割合」でいるのでは、と言われています。

www.uraraka-soudan.com


最近になって発達障害が増えていると感じてしまうこともありますが、下記の記事によると20年で7倍の数になったそう。もちろん発達障害の判定基準自体が変わってることもあって、本当の絶対数が増えてるかは定かではないですが。

www.news-postseven.com

 

発達障害が認知されること自体は、個人的には良いことだと思います。今まで知らずのうちに苦しんでいた人も、多くいると思うので。ただ、発達障害の傾向のある人達を病気という扱いをして、普段の生活から分断するのは少し違うかなと思ってます。特に若い人達に対してケアしなければいけないのは、下記の記事でふれられている「二次障害」です。

www.jicl.jp

 

二次障害とは発達障害のような先天的な要素ではなく、後天的な要素によって引き起こされる障害です。発達障害の傾向がある人に対して、いじめや差別等を行うことは、その後の人生において大きなダメージを与えることにつながります。結果、うつ病であったり引きこもりといったことが二次障害として顕在化してしまいます。
もし、発達障害の傾向があったとしても、その人の特性を活かした道が見つけられれば、それは顕在化する障害にはならないと私は考えています。ただ、その人の特性がうまく見つけられず、塞ぎ込んでしまうことにつながれば、やはりそれは二次障害につながるのではと思います。
我々がやらなければいけないのは、この後天的な要素によって引き起こされる二次障害をいかに減らしていくか。先天的なことを減らすことは難しいですが、後天的に引き起こされるものは周りの環境で確実に減らすことが出来ると私は考えています。それには、大人が今まで以上の柔軟な思考が求められてくると思います。若い人達のせいにせずに、いかに大人が環境を整えてあげることができるか。大人から変わらないと、発達障害の問題はいつまでたっても解決しないように私は感じます。