とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

終身雇用と賃金と経済

さて2020年もそろそろ終わりですね。今年はコロナによる影響もあって、大変な年になりましたね。私も一年前に自分が今の状況になってるなんて想像もできなかったし、目まぐるしく色んなことが変わった年かなと思います。
外に出にくくなったこともさることながら、経済への影響は非常に大きくなってます。職を失ったり、給料を減らされた人もいると思います。ただ、企業も好き好んでこのようなことをやってるわけではありません。会社を存続させるために、やむを得ずというところがある点も理解しなければいけません。
日本は終身雇用が原則という時代は終わったと、コロナ前から言われていることではあります。ただ、終わったと言われている割には、依然として旧来の給与テーブルで給料を貰ってる人達も少なからずいるとは思います。雇用の変化はまだまだ転換期であると考えています。下記の記事を見ると、会社にしがみつく中年男性もまだ多い状況で、今後そういった社員の方の処遇は気にかかるところです。

toyokeizai.net

 

年功序列で給料が上がる会社がある一方で、全く給料が上がらないというような会社もあるでしょう。中小企業だからというわけではありませんが、財務基盤が弱いところは給料が上がりにくいとは思います。下記の記事を見ると、給料をきちんと支払えない企業の生産性は、やはり低い傾向にあるかなと感じてしまいます。

www.itmedia.co.jp

 

日本経済が停滞しているのと、賃金が上がらないことは無関係ではないと考えます。企業自体の本質的な成長力が落ちてきていて、コストカットを行うことで内部留保の蓄えや企業の存続が出来ているというケースも多いのではないでしょうか。で、賃金が上がらないということは国内の需要が上がることにもつながらないので、長期的に見ると自分自身の首を締めていることにつながっていると感じます。どこかでこの負の連鎖を、止めないといけないと考えています。

bunshun.jp

 

前にも紹介した下記の記事ですが、結局のところ必要なのは「安定した雇用」と「成果に基づいた適切な評価」であって、いかにその人自身が成果が出せる環境に身を置いて、きちんと給料をもらえるかというのが大事と私は考えています。どの会社も将来的には潰れてしまう可能性があるし、会社が傾いた時に社員が会社を移れない状況というのは辛いと思います。その時のために、求人意欲が高い成長フェーズの会社を増やしていくというのが大事で、いかに企業に投資をしていくかということを改めて考える必要があると感じます。

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まだまだコロナも収束せず、来年もまだまだ厳しい状況と思われます。そんな中でも、来年は今年よりも良かった年と言えるよう、また一年がんばっていければなと思います。