とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ユートピアに価値を求める時代

2023年後半の朝ドラ「ブギウギ」の主演は趣里さんという俳優です。趣里さんはご両親が芸能界の大御所ということもあり、いわゆる二世芸能人という位置付けにはなります。ただ、趣里さんは朝ドラの主演を務めるまで10年以上の俳優のキャリアを続けていて、デビュー当初からメディアですごく目立っていたかというとそうでもないというのが私の所感です。俳優デビューしたのが金八先生の時で、その際は七光ということで取り上げられはしましたが。
じゃあなんで2023年のタイミングで朝ドラに抜擢されたのか。もちろん両親の名前や着実に実績を積み重ねていたという点は大きいのですが、以下の記事を読むに世の中が趣里さんのような人を求めてきてるからではと、個人的には感じました。

www.jprime.jp


デビューから年月を経ても、おそらく趣里さん自身はほぼ変わってないような気はします。そりゃ、家にお金はたくさんあるはずなので稼ぐために無理して何かする必要はなく、好きなことにフォーカスできる環境があるので。なので、趣里さんは芸能という世界で自分が好きなことをやり続けているだけで、どちらかというとそれを見る周りの目が変わってきたというのが私の所感です。
2024年1月現在において、情報商材だったり転売だったり迷惑系動画だったり、筋の悪い金の稼ぎ方がやはり目につきます。資本主義の思想自体は個人的には概ね良いものと考えてますが、以下の記事にあるようなディストピアの側面がこの記事を書いている時点では強く出てしまってる気はします。

ta-nishi.hatenablog.com


じゃあ好きなことやったら金稼げるのかというと、実際問題そうではないことが多く、中々難しい部分はあるでしょう。仕事をする上で、資本主義的な要素は多くの場合避けては通れないので、自分がやりたくないこともやらざるをえない場面はあると思います。

ただ、心がけとして自分にとってユートピアとなる領域を発見し、その時間を増やす努力は必要な気はします。そういった狙いを持って行動しないと現状維持になってしまうし、現状がディストピアになってしまっているなら、そこから抜け出せないということになります。
例えばITの領域で、プログラミングがあまり得意でないという人はいるでしょう。ただ、ITの仕事は別にプログラミングだけではないので、合わないなと思ったらマネジメントやインフラの領域をやってみるという選択は全然ありと思ってます。入りは資本主義でも、その中で自分がユートピアと思える領域を見つけることが、今の時代は大事だと思ってます。ずっとディストピアにいるとやはり善悪の感覚がにぶってくるし、世間的にもそれは良くないという認識が広がってるとは感じます。

イチローさんも下記の記事で触れている通り、自分が好きなものを見定めてそれに取り組むということは簡単ではないと思います。だから、それにきちんと向き合ってディストピアにならないよう、ユートピアを見つけることは価値があるのではと考えています。

newsdig.tbs.co.jp