とあるIT屋の独白

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責任と決めること

日本の政治家や企業のトップが無責任、という印象を持ってる人は多いのではないでしょうか。まぁ、前からそんな感じが続いているような気がしますが、いざコロナ等の問題が起きて一気に顕在化したような感じがします。なぜ日本では、多くのトップが責任を取ることを避けてしまうのか。今回は個人的に感じたことを書いてみます。
まず、日本の大企業や政治での意思決定で大切なのは「根回し」です。別に根回しが悪と言うつもりはなくて、根回しが多すぎるという点が問題で関係各所と調整して上に上がる時には、ほぼ決定事項となっています。結果、トップは根回しされた結果を否定するとそれがちゃぶ台返しと言われてしまうので、必然的に無条件に承認することが多くなってしまいます。

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で、承認された物事の結果については自分は承認しただけだしということで、自分事にはなりにくいのかなと感じます。もちろん周りの人の言うことを聞くのは大事なのですが、最後に決定するのは組織のトップであって、そこをいかに咀嚼して判断するのかがメチャメチャ大事だと思ってます。逆に組織のトップの仕事ってそれが一番大事で、稟議で上がってきたものを承認していくだけのトップは、そもそもの役割を果たしていないと言えるでしょう。
何かを決めるときは、材料がちゃんと揃ってない時が多いと思います。でも、その状況下でも決めなきゃいけなくて、そのような時はどの選択をとればリスクが少なくてリターンが多いかというのを意識する必要があります。特に現代は不確定な要素が多く、ノーリスクの選択はほぼ不可能に近いと感じます。そういった際にいかにリスクを見定めることができるか、というのがトップに求められてくる能力と感じます。

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もちろんトップだけじゃなくて、私のような一兵卒であっても決めることの責任はきちんと持つべきだと思います。「誰が言ったから」とか「慣習だから」とか、今までならそれでも良かったと思いますが、それが正解とは限らない時代になってきました。だから、自分は何を正しいと思って選択したのか、その選択したものに対して自分はいかにコミットできるか、そういった姿勢が一人一人に求められてきているような気はしています。