とあるIT屋の独白

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どこにいるか、何をなすべきか

自分が今どういう環境で働いたり学んだりしているかというのは、非常に重要であることは改めて言うまでもないかもしれません。環境によって、自分の力が発揮できなかったりすることは往々にしてあり、だからこそ節目節目の選択が大事になってくると感じます。自分が今いる環境にそこそこ満足していて、それなりに自分の能力も活かせているというのは、幸せなことと思います。
ただ、今の自分の環境が未来永劫、自分に合う環境というわけではないかもしれません。環境変化でトップが変わったり、会社が買収されたりすることもあるでしょう。その時は、どこにいるかという観点だけでなく、そこで「何をなすべきか」という観点も求められてくると考えています。以下の記事でいう「出世はたいした問題ではない」というのは、現代において、より大事な考え方なように感じます。

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もちろん、環境変化が比較的緩やかだった一昔前なら、「どこにいるか」という観点だけでも乗り切れたかもしれません。ただ、今はその観点に加えて「何をなすべきか」も考慮しないと、従業員がいざ会社から放り出された時に、太刀打ちできないリスクもあるでしょう。最近でいうと、ジョブ型の雇用やキャリア自律といった論点が出てきたのも、こういった背景からと感じます。
企業側は、今までの良い給料と肩書きを与えれば従業員は離職しないといった考えから、徐々に転換する必要はあるように思います。もちろん給料や肩書きが重要なのは言うまでもありません。それに加えて、従業員一人一人が「何をなすべきか」をどう考えているか考慮し、適切なポジションを与えるといったことが大事になってくると、個人的には考えています。
例えば、「営業」や「システム開発」といったある程度大枠の職種で括るのも必要ですが、その中でも従業員一人一人が何を為したいか、それが今の会社で設定されている職種でカバーできる領域かというのは、日々検討すべきことなのかもしれません。以下の記事にあるいわゆる「キャリア自律」では、いわゆる紋切型の役割というよりは、一人一人の得意分野等に合わせてキャリアを作り出していくような考え方が述べられています。

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