とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ダイバーシティとデータ活用

かなり前になりますが本ブログで、ダイバーシティに関して取り上げましたが、
https://toaruit.hatenablog.com/entry/2016/04/10/215438

それから数年経って、ダイバーシティの意識自体は日本の企業でも浸透してきて、働き方や採用の変化も徐々に出てきてる気はします。今回はそのダイバーシティとデータの活用について書いてみたいと思います。
ダイバーシティとは直訳すると「多様性」になって、例えば職場において画一的な人材だけでなく、色々な国・宗教・バックグラウンドなどなど持った人達を人材として活用するということを意図しています。なぜそれがデータ活用と紐づくかというと、下記の記事にある通り、多様性を実現するということがデータの公平性を担保するということに結びついてくるからです。
例えば人材評価を人の主観でなくデータに基づいて公平に行う、などの取り組みが考えられます。こういったデータ活用は、おそらくですが職場にいる人達を主観で判断しないという意識と関係してくるように私は思えます。

【データに基づく意思決定ができる企業の組織と文化】
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2004/21/news007.html

下記の記事によると、IBMのWatsonを使って採用や配置の適正化を行う取り組みが始まっているそう。AIによって人の主観を極力減らして、宗教や国籍といったフィルターなく、その人の特性を判断するというのにつながると考えられます。

【【ダイバーシティ経営】女性の活用が企業のブレイクスルーを生み出す】
https://www.ibm.com/think/jp-ja/business/dibersity/

 

ただ、人材に対するAIの活用といった取り組みといっても、まだまだAI側の実装は始まったばかりでしょう。下記の記事によると、AIを実装する主な主体として米国内のプログラマーで、米国のプログラマーの大部分は白人だそう。で、その実装されたAIが果たして普遍的に適用できるものかというのか。その根底に多様性の考え方が浸透しているのかというのに関係してきて、影響力のあるものを作りたければ多様性の考えを取り入れるというのが、大事になってくるような気がします。

【AIの文化的偏見をいかにダイバーシティによって取り除くか】
https://voice-on-growth.mercer.com/content/mercervog/jp/articles/career/diversity-cultural-bias-artificial-intelligence.html