とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

アジャイル開発と組織

少し前に本ブログでアジャイル開発について取り上げました。

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2016/04/24/183057

この時は手法的な面にフォーカスして、アジャイル開発にふれましたが、今回はその前段となるアジャイル開発を行うにあたっての組織的な考慮について考えてみたいと思います。

最近になって、私の会社でもアジャイル開発で進めよう、という話が出ているもののアジャイルを経験しているメンバーばかりではないので(私もそうです)、そもそもどこから既存のプロセスを変えればよいか、中々手のつけ方が分からないと思います。

下記の記事によると、アジャイル開発をスムーズに進めるにあたって、プロダクトオーナーに適切な権限があるといったことや、メンバーのマインドが変わっているか、といったことが大事なことと挙げられています。

 

【エンジニアが生き生きと働ける「まっとうなアジャイル開発」を――永和システムマネジメント】

http://www.atmarkit.co.jp/ait/spv/1803/30/news020.html

 

この、まっとうなアジャイル開発を実現するために、もちろん様々挙げられている手法を試してみることもよいのですが、とどのつまり大事なのはメンバーの意識の変化であり、これが変わらないことには上手くいかなさそう、というのは何となく同意できます。下記の記事ではアジャイルを組織論というアプローチでとらえていて、いかによいプロダクトを提供できるチームを作れるか、そのためにどのようにメンバーのモチベーションが上げられるか、といったことが大事と述べられています。

 

【「アジャイルでの開発がうまくいかない」と思っている人に伝えたいたったひとつのこと】

http://a-suenami.hatenablog.com/entry/2013/12/23/144002

 

下記の記事でも、アジャイルを実現するにあたって、メンバーへの浸透や組織体制の変更について取り上げています。また、一過性の取り組みではなく数年のスパンで継続的に取り組むことの重要性も述べられています。

 

【“アジャイル”型組織のススメ】

https://medium.com/@masayukiminato/b2b-startup-blog-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%82%92%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF-bcg%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%88%E3%82%8A-89791b1db78b

昨今の日本企業の創造性と組織のあり方

日本企業の創造性が足りない、以前のソニーのようなクリエイティブなプロダクトが出ない、そんな論調が出てからしばらく経ちました。

元アップルの前刀氏は下記の記事で、日本企業の創造性の不足を指摘していて、その原因としてカルチャーに問題があるのではと述べられています。

 

【日本メーカーは下請けになるのか 足りぬ集団の創造性】

http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/040201638/?ST=trnmobile

 

組織として創造性が不足してしまう原因の一つとして、仕事にやらされ感のようなものがあるからと感じます。サイボウズの青野社長は下記の記事で、会社が大きくなることで、その理念があいまいなものとなってしまうことが売上や利益偏重につながり、やらされ感のある職場となってしまうことが挙げられています。そして、そのような会社は一度解散するのも手と述べられています。

 

【なぜ「やらされ職場」が生まれるのか?~魅力のない会社はさっさと潰した方がいい】

https://shuchi.php.co.jp/article/4872

 

下記の記事では、ファミリー企業と非ファミリー企業との比較から、ファミリー企業がリーダーシップの発揮しやすいことが述べられています。今後、より小回りのきく組織が求められているなかで、大企業においてもファミリー企業くらいの組織の細分化を行うことが提示されています。

 

同族経営が"普通の経営"より好業績なワケ】

http://president.jp/articles/-/24611

 

企業が創造性を発揮するには、小規模な組織の方が適してるといえるかもしれません。人を増やせばよいという時代ではなく、いかにアイデアを出してそれを速く実行にうつしていくことが、大事なのかなと感じます。

O2Oとは何か今更少し調べてみた

最近というわけではないのですがニュースの記事を見ると、ちょくちょく見かけるのが「O2O」という言葉。略さないとOnline to Offlineになるのですが、どういった取り組みの内容か少し調べてみました。

下記の記事に似たような概念であるオムニチャネルとの違いが、記されています。ざっくりいうと、オムニチャネルは実店舗・ネットを問わず、どのチャネルでも顧客がアクセスできる点、O2Oはいかにオンライン上で興味を持った顧客を実店舗に誘導するかという点に力点をおいています。

 

【現代の新ビジネスO2Oとは オムニチャネルとの明確な違いはどこ?】

https://orenocloud.tokyo/cloudinfo/useful/DifferenceOfO2OandOmnichannel.html

 

そんなO2Oですが、具体的にどんな施策があるかというと、下記の記事に事例が紹介されています。混雑状況のオンラインでの確認や、実際にスマホでバーコードスキャンするなどの例があげられています。

 

【2018年こそ取り入れたい!「まだできる」O2Oマーケティング4つの施策】

https://ferret-plus.com/9250

 

最近だと、位置情報を活用してるのも、あるようです。来店によるポイントやゲームとのコラボなど各社工夫をこらした取り組みをしていますね。

 

【飲食店で使える注目の集客術! 位置情報を利用する「O2Oサービス」が大手各社から続々登場】

https://www.inshokuten.com/foodist/article/4808/

Firebase Analyticsで出来ること

以前に本ブログでBaaSの一つであるFirebaseを取り上げましたが、

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2016/07/20/223529

本日は、このFirebaseの機能である、Firebase Analyticsについて調べてみました。

下記の記事でFirebase Analyticsで出来ることの概要がまとめられています。アプリのアクセス集計やクラッシュレポートの集計、Remote configの機能と合わせてA/Bテストなんかができます。

 

【あなたが知らない(かもしれない)Firebase Analytics】

https://qiita.com/nafu/items/aca214a25db9e78d921d

 

実際に、Firebase Analyticsの連携をアプリに埋め込む方法はいかに記事に書かれています。けっこう簡単そうですね。

 

【Firebase Analytics を iOS / Android アプリに導入する手順のまとめ】

https://dev.classmethod.jp/smartphone/firebase-analytics-getting-started/

 

そして、Remote Configの設定は下記の記事の通り。Remote Config側ね設定でアプリの文言などを変えられるのがよいですね。

 

【【わずか10分で構築完了】Firebase Remote Config を使ってA/Bテストをやってみよう】

https://tech.recruit-mp.co.jp/mobile/post-14940/

よいアイデアを出すためには

先日見つけた記事で、「ワークウェアスーツ」なるものが取り上げられていました。ワークウェアスーツとは、作業着として使えるスーツをイメージして作られたものとなります。

 

【見た目はスーツ、実は作業着 「ワークウェアスーツ」はなぜ生まれたか】

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1804/11/news098.html

 

上記の記事中にもありますが、当初1年かけて新しい作業着を検討していたものの、最終的には女性社員のアイデアによりスーツ型の作業着に決まったそうです。

1年間検討を行ったことは無駄ではないと思いますが、もう少し早くいろいろな人のアイデアを集めることで実現までの時期を早められたのではと感じます。ということで、アイデア出しの手法としてワールドカフェなるものを今回は紹介したいと思います。ワールドカフェとは話すテーマを決めて、4~5人くらいで相手を変えながらアイデアを出していく方法です。

 

【ワールドカフェ(World Cafe)】

https://www.ourfutures.net/session_methods/worldcafe

 

下記の記事の通り、ワールドカフェはその名の通りカフェにいるような雰囲気でアイデア出しをしたことが、発祥です。その時の経験をもとに方法化したものになります。

 

【ワールド・カフェの「成り立ち」と「守りたいこと」について考える~ワールド・カフェ20周年に寄せて~】

http://www.humanvalue.co.jp/hv2/our_theory/world_cafe/post_120.html

 

似たような手法としてよく知られているのがブレーンストーミングですが、発言をしやすいような仕組みやアイデアを書き出せる準備について、ワールドカフェのほうが明確に定められているような感じがしますね。下記の記事でワールドカフェ特有と思われるところがピックアップされています。

 

【ワールド・カフェでチーム内の潜在的な改善ポイントを探す】

https://dev.classmethod.jp/etc/business-development-world-cafe/

APIの今

APIという言葉を聞くと、IT業界にいる人はおそらくWebAPIをイメージするでしょう。以前に取り上げたマイクロサービスアーキテクチャーでもWebAPIが使われているわけですが、

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2017/07/09/234957

他システムからデータ取得を行う上で手軽な方法として、まず思い浮かべるもになるかなと感じます。また、WebAPIは、公開されているものだけでも下記の2018年版のNaverまとめにある通り、たくさんあります。

 

【[2018] 公開されているAPI一覧まとめ】

https://matome.naver.jp/m/odai/2144230147636045901

 

公開されているAPIやライブラリなどを組み合わせて新しいものを作ろうというイベントが、MashupAwardsです。MashupAwardsは2006年から始まっており、毎年開催されています。現在では名だたる企業がAPIを提供するなど協賛していて、こういったイベントとしては歴史があり規模も大きいかなと感じます。

 

【We are MA】

http://we-are-ma.jp/

 

最近のトピックだと、AOSテクノロジーという会社がAPIの取引所をサービスとして開始しています。APIbankというサービスなのですが、APIがカテゴライズされていて目的に沿ったものをすぐ探せるので、かなり有用なのではないかと感じます。

 

【日本初のAPI取引所を開設、AOSテクノロジーズ】

http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/00479/

ITの活用について今一度考えてみる

ITの活用度を高める、このようなお題目はかなり前からさけばれていますが、IT無しではかなりの仕事が進まない現在においても、活用度を高める必要があるのでしょうか。そもそも活用度とはどういうことなのか。まずは、去年の調査ではありますが、下記の記事のアンケート結果で、雰囲気をつかんでみました。

 

【日本企業のデジタル化は進んでいるか】

https://www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/it_solution/2017/ITSF170403.pdf

 

昨今の高度化の対象として顧客のニーズや顧客や担当者の行動分析、店舗情報とアプリの連携といった、ビジネスに影響を与えそうな部分での活用、といったところにフォーカスがあたっている感じがします。こういった高度化にあたり、IT自体の役割はどうするべきか、といった整理は下記の記事が参考になります。

 

【新規事業戦略の土台となるITの4つの役割】

https://bizzine.jp/article/detail/2356

 

この記事に書かれている4つの役割は、すべて大事ではあるのですが、昨今の高度化の観点からだと「思想としてのIT」が重要になると個人的には感じています。つまり今まで実現出来ていなかったことが、ITにより実現できるということは、活用することでビジネスに少なからず影響を与える可能性があるためです。

このITの活用について、情報システム部門が推進出来る体制になっていればよいのですが、上記のアンケート結果を見ると以前下記の本ブログで取り上げた記事のような役割を果たせているケースは、まだ少ないのかもしれません。

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2016/03/27/214017

 

では、どのようにすればIT部門がビジネスに貢献できるような活用を推進できるか、一つ参考になるのは下記の記事で、運用業務を変えていくというのが対応として挙げられると思います。

 

【“DevOpsにおける運用”を今の常識で考えていても答えは見つからない】

https://enterprisezine.jp/article/detail/10451

 

システムを稼働させる為の運用に加えて、システムを使用する顧客や担当者がどのような使い方をしているか、データに着目してITの有効活用を検討していくアプローチになります。