とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ITの活用について今一度考えてみる

ITの活用度を高める、このようなお題目はかなり前からさけばれていますが、IT無しではかなりの仕事が進まない現在においても、活用度を高める必要があるのでしょうか。そもそも活用度とはどういうことなのか。まずは、去年の調査ではありますが、下記の記事のアンケート結果で、雰囲気をつかんでみました。

 

【日本企業のデジタル化は進んでいるか】

https://www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/it_solution/2017/ITSF170403.pdf

 

昨今の高度化の対象として顧客のニーズや顧客や担当者の行動分析、店舗情報とアプリの連携といった、ビジネスに影響を与えそうな部分での活用、といったところにフォーカスがあたっている感じがします。こういった高度化にあたり、IT自体の役割はどうするべきか、といった整理は下記の記事が参考になります。

 

【新規事業戦略の土台となるITの4つの役割】

https://bizzine.jp/article/detail/2356

 

この記事に書かれている4つの役割は、すべて大事ではあるのですが、昨今の高度化の観点からだと「思想としてのIT」が重要になると個人的には感じています。つまり今まで実現出来ていなかったことが、ITにより実現できるということは、活用することでビジネスに少なからず影響を与える可能性があるためです。

このITの活用について、情報システム部門が推進出来る体制になっていればよいのですが、上記のアンケート結果を見ると以前下記の本ブログで取り上げた記事のような役割を果たせているケースは、まだ少ないのかもしれません。

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2016/03/27/214017

 

では、どのようにすればIT部門がビジネスに貢献できるような活用を推進できるか、一つ参考になるのは下記の記事で、運用業務を変えていくというのが対応として挙げられると思います。

 

【“DevOpsにおける運用”を今の常識で考えていても答えは見つからない】

https://enterprisezine.jp/article/detail/10451

 

システムを稼働させる為の運用に加えて、システムを使用する顧客や担当者がどのような使い方をしているか、データに着目してITの有効活用を検討していくアプローチになります。