とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

計画の価値についてあらためて考えてみる

プロジェクトや仕事において計画通りに進まないなんてことは、珍しい話ではないでしょう。むしろ、計画通りに事が運ぶことのほうが少ないかもしれません。さて、そうなると計画を立てることなんか、そもそも無駄ではないかという意見も生まれると思います。
それに対して、結論から言うと私は計画は立てるべきと考えています。なぜ、そのような結論になるかというのを、今回は少し書いてみたいと思います。

まず、計画を立てないことの弊害として以下の記事にあるような、行き当たりばったりになるリスクが高まると私は感じます。実績のない作業が終わりがいつになるか読めず、ダラダラと作業が行われてしまうことも起きてしまうでしょう。

baigie.me

計画も立てず、行き当たりばったりで仕事をする人は、調整や交渉のタイミングが読めない。

 

計画というのは少し掘り下げると、仮説の積み重ねになると私は考えています。仮説は当たることもあれば、外れることもあるでしょう。なので以下の記事にあるように、タイミングを見て仮説検証することは大事とは思います。

bizzine.jp


アメリカの大統領アイゼンハワーは「計画に価値はないが、計画立案にはあらゆる価値がある」という言葉を残しています。つまり計画の成果物よりも、その策定プロセスに価値を置いています。

dhbr.diamond.jp

慎重に計画を練り上げることに時間(ノルマンディー上陸作戦の場合は数カ月)をかければ、成功を確実に保証することはできなくても、そのプロセスが無駄にならないことをアイゼンハワーは知っていたのだ。

もちろん計画に時間をかけすぎることは、現代においてはアンチパターンにもなりうるでしょう。一方で仮説を積み上げるプロセスは物事に取り組むにあたって、やはり重要と感じます。
変化が激しい環境の現代において、暗中摸索で物事に取り組むのは辛い面があると思います。計画を立てることで道筋を定めることが、モチベーションを上げることにもつながると私は感じます。なので、計画立案はマネジメントプロセスにおいて、大事な要素と考えています。