とあるIT屋の独白

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なぜ精神論がナンセンスになってしまうのか

最近は政府のコロナや五輪対応で、それ単なる精神論だろ、と突っ込みをいれたくなることが、ちょこちょこあると思います。少し前の記事ですが、丸川大臣が「五輪で絆を取り戻す」といった、ちょっと良く分からない精神論が印象的ですね。

mdpr.jp


コロナの普通でない状態だから、根拠のない精神論がイラっとくる部分はありますが、精神論が通用しなくなったのは、時代の流れかなとも感じます。私の前のブログ記事でも取り上げましたが、昔は終身雇用で真面目にがんばれば良かった時代が、今は真面目にがんばったところで、高い収入が得られるとは限りません。
なので、良かった時代の年寄りが精神論を振りかざしたところで、反発が生まれてしまうし、そこは世代による分断があるのかなとは感じます。

sugimuratakashi.com


では、それ精神論じゃねという反発が出ないようにするにはどうすればよいか。一例を挙げると、下記の記事にあるチームビルディングの進め方などが参考になると思います。
チームビルディングというと、とりあえず打ち合わせを増やすとか飲みに行く、みたいになりがちな部分はある感じはします。この記事を読むと目標達成までの必要なプロセスの決め方と、気を付けるべきポイントがあって分かりやすいです。精神論で押し切るのではなく、一つ一つステップを踏んで目標達成のためにどう道筋をつけるか、というのは大事だなと思います。

www.businessinsider.jp


プロセスを決めたとしても、もちろん事前に想定した仮説が外れることはあるわけです。そこに対して外れたから批判するのではなく、ではどうすれば良かったかという前向きに議論できる土壌はそこでやっぱりダメじゃんという批判をするのではなく、なぜダメだったか、次はどうすれば良いかという建設的な議論が必要と思います。実行主体がきちんとプロセスを踏んで物事を進めてるなら、批判する側も精神論ではなくきちんと分析した上で批判すべきと感じます。

さて、ここまで精神論はいかんよねということを書いてきたわけですが、特に精神論を全否定したいわけではなくて、精神論が必要な時は必要なわけです。どんだけプロセスを踏んでも人のやる気が全然なかったら物事は成功しないでしょう。また、人間は感情的な生き物なので、その時々によってパフォーマンスが変わってくることもありうるわけです。
そんな時大事なのは、下記の記事にあるような信念や価値観のすり合わせです。いかに押しつけにならずに、その人の自主性が発揮できるように精神論的なのを使ってくかが、大事なのかなと思います。

skaughh.com