とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

仮説検証型アジャイルとは

以前に本ブログでアジャイル開発の進め方について取り上げましたが、
https://toaruit.hatenablog.com/entry/2019/05/22/011130
今回は特に「仮説検証型アジャイル」の観点について取り上げ、その進め方などを書いてみたいと思います。
まずは、仮説検証型アジャイルとは何か。通常のアジャイル開発では要件は概ね決まっていて、要件定義からリリースまでのサイクルを速く回すという感じになると思いますが、そこに加えて仮説・検証のプロセスが入ります。下記の記事にフローのイメージが紹介されています。

【正しいものを正しくつくるための「仮説検証型アジャイル開発」とは? 市谷聡啓氏が語るPOの戦略】
https://codezine.jp/article/detail/11855

もちろん、作りたいものが概ね決まっていれば、このような手法を取る必要はないのですが、この変化が速い昨今、どのような機能が顧客に受け入れられるのかを、事前に計画して当てるのはかなり難しい気はします。なので、そういう状況の場合はまず要件定義からではなく、仮説から入るというのは妥当なアプローチで、エンジニアもその仮説をちゃんと認識した上で開発を進める必要があるのではと考えます。
アジャイル開発を進める上で重要な役割がプロダクトオーナーですが、この仮説検証を行う上では意思決定や必要に応じた方針変更が、重要になってきます。プロダクトオーナーが他業務と片手間だったり、意思決定が遅かったりすると、エンジニアがどれだけがんばっても成果が出ないのではと思います。

【日本のITの未来を担うSES、あるいはプロダクトオーナーの重責について】
https://gothedistance.hatenadiary.jp/entry/2020/04/03/110000

もちろん、エンジニアもプロダクトオーナー任せでなく、自分達自身もサービスを開発しているといった意識を持つことが大事です。プロダクトオーナーがどういう思想を持っているのか、どのような仕様であればサービスの世界観が実現できるのか、ここら辺を自問自答しながら開発に取り組む姿勢が求められてくのではと感じます。

【世界中の開発者が「アジャイルの意味」を振り返って見えてきた3つの問題とは?【デブサミ2020】】
https://codezine.jp/article/detail/12037