とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

CTOとCIOに求められること

昨今はCTOを置く企業も増えてきましたね。CTOとCIOはぱっと見、両方ITを管掌する役職で違いが分かりにくい気がします。以前にCIOとCTOの概要に関する記事を書きましたが、

toaruit.hatenablog.com

 

今回はどういう人物像がCTOとCIOに求められそうか、個人的な見解を書いてみたいと思います。
まずはCTOについてです。CTOは自社でITサービスを運営している会社に、置かれることが多い役職です。自社のITサービスを、技術面で統括する役割となります。
CTOと一口に言っても、会社によってやることもけっこう変わります。例えばまだ起業したばかりのスタートアップとそこそこ人数がいる会社では、求められることも違うと思います。その会社がどんなCTOを求めてるのかってのは見極めは大事で、下記の記事ではテック系CTO、非テック系CTO、雑草CTOという大まかな分類をしていて、会社によってはCTOと言いつつマネジメントが得意な人材を求めていたりします。

qiita.com


理想的には、テックもマネジメントもビジネスも分かってる人がCTOに望ましいですが、そんなスーパーマンは中々いないわけでして。結局は下記の記事にあるように、その企業とカルチャーがマッチしそうか、その人の得意なところが会社の課題とマッチしているか、という部分が大事だと思います。

xtech.nikkei.com


さて、次はCIOの話ですが、CIOはどちらかというと主に社内システムを管掌する役割で、大きめの会社に置かれることが多い役職です。社内システムは企業においてコストセンターになるので、コスト意識であったりシステムのROIといったことが、求められてくるかなと感じます。

j-net21.smrj.go.jp


ITについては詳しい方が良いのですが、CIOはCTOに比べテックの深い知識までは求められないと思います。求められるのは、社内業務に対する理解と折衝力がかなり大きなところかなとは感じます。

大きな企業になるとITの導入に対して反発されたり、要件の決定が各業務部門に委ねられたりしてしまいますが、それだと情シスがいる意義が薄くなってしまいます。IT化の旗振りになれるよう、いかに要件やコストのコントロールを行っていくのか、というのが求められるところかなとは思います。