とあるIT屋の独白

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当事者意識を持ってもらうにはどうすれば良いか

仕事する上で、当事者意識を持つのは大事と多くの人は言うでしょう。ただ、当事者意識って人から言われて生まれるものでもないとは思います。私も昔は若いメンバーとかに当事者意識を持て、とか言ってましたが、なかなか上手くいかんかったなぁと今ふりかえると感じます。では、当事者意識ってどうやって根付かせれば良いのか、個人的に最近感じたことを書いてみます。
私の経験からだと、当事者意識を持てと主張するのは、実はかなり悪手なのではないかなと感じます。というのも、言われた人からしてみれば、そんなこと言われてもって感じはしちゃうし、どう行動に結びつけるのかというのが、やはりイメージしにくいと思います。それを他の人に押し付けてしまうと、逆効果になって、前向きに行動できない要因にもなりうると考えてます。

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例えば責任感が強いメンバーが過度な自責思考を持つのもそれはそれで問題があって、本来自分には手に負えないことをがんばっても、成果は出にくいのかなとは思います。どの部分をきちんと自責思考で対応して、どの部分を他責にするのかってのは、意外に判断が難しいですよね。
ただ、それは他の人から言われて判断するのではなくて、最終的に適切な当事者意識まで昇華させるには、自分で判断できるようにすべきことだと思います。

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自責思考でとらえられる範囲は、下記の記事のように問題解決ができる部分と関わってくると私は感じます。自分が解決できないような問題をがんばるのも違うし、かといって解決できそうな問題を知らんぷりするのも違うかなと。難しいのですが、どういう問題なら自分が解決できそうなのか見極めは大事です。これもすぐに判断できるものではないので、自分の能力がどういった場面で活かせるかは、組織の中で試行錯誤するのが必要になってくる気はします。

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範囲を広げるという点では、色々な情報に触れることも大事です。最近だとリモート珍しくなくなってきたので、自分から情報を取りに行かないと中々範囲が広がらないような気もします。下記の記事にあるような、オフラインでの「周りの雰囲気」的なのは今リモートメインで働いてる身としては、けっこうバカにならないとは感じています。

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結論としては、当事者意識を持たせるのは一朝一夕には実現できず、各人の能力の見極めや、どう情報を共有するのかというのが重要と考えます。だから、精神論的に当事者意識を持てと言うのではなく、当事者意識を持たせるような仕掛けをどう作るかということに取り組んでいかないと、なかなか理想となる組織になるのは遠いかなとは思います。