とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

技術を正しく適用するには

IT業界は移り変わりが激しいこともあり、新しい技術であったりとか既存技術であっても新しい機能であったりバージョンアップがトピックとして毎日のように出てきます。それ自体はすごくいいことだし、私自身も知らなかったことに触れるのは楽しいので、業界的には盛り上がってると言えるのですが、ただ一方で技術をどう現実に適用していくかというのがちょっと抜け落ちているなという気がします。ということで、今回はどう技術を適用していくべきかというのを少し書いてみたいと思います。
下記の記事は少し前に書かれたものですが、テック・クラッシュと呼ばれる技術の適用と現実世界との食い違いが、しばしば起きているとのこと。テクノロジーは進化しているのに、それを現実世界に落とし込むというとことが、まだまだ課題があると言えそうです。

【多くの企業は“ひと”や社会への影響を十分検討できていない】
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2002/19/news034.html

さて、ではこういったことを行う時にどういった人材が必要になるか。個人的には単純にPMのような調整力、コンサルタントのような課題解決力、といった単一のスキルだけでは実現するのは厳しいかなと思ってます。どういった人材が適切かというのはまだ不明確ではありますが、従来の枠で括られた職種ごとのスキルだけではなく、総合的にいろんな要素が求められるのではないかと思っています。

イノベーションを推進できる人材は従来のスキルマップにいない】
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2003/04/news036.html

技術を適用する以上、それをきちんと扱えるのは大前提だと思ってます。そこはサービス提供者が自身で行わなければならないと思います。下記の記事で及川卓也さんが書いていますが、まさに「手の内化」です。サービスに対してコアとなる技術は必ず自分たちでおさえ、ノンコアの部分は外部委託するなどして、何が大事な部分かという目利きの力が求められるのではと感じます。

【なぜソフトウェア開発を内製化すべきなのか? 及川卓也氏が語る「ソフトウェア・ファースト」がもたらすもの】
https://logmi.jp/tech/articles/322267

コアとなる技術をベースに、いかにユーザに適用していくかというのは下記の記事が参考になります。ITを使う以上はマジョリティの意見を反映させるのだけではなく、いかにニッチなニーズを拾い上げるかというのは大事になってくるかなと感じます。そのニッチなニーズをいかに抽象化して、個別最適としてITで提供できるか。もちろん難しいことではありますがこのような細部の作り込みによってはじめて、現実世界への適用が見えてくるのではないかと私は考えます。

【ニッチなニーズにこそ注目せよ。「開発力×CRM思考」がエンジニアに求められる理由とは?】
https://type.jp/et/feature/13359