とあるIT屋の独白

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批判とは何かについて考えてみる

TwitterなどのSNSでは今もいろんな批判が繰り広げされてますが、そもそも批判とはどういうものなんだろうと、ふと感じました。自分の感情のままに相手を否定するのが批判と呼ばれるものなのか、それとも社会通念上になんとなく反してそうだから否定するのが批判なのか。というわけで、今回は批判について書いてみたいと思います。
まず、そもそも批判とは何かについて、下記の記事にざっくりまとめられてます。批判とは単純に相手を否定する行為というイメージがありますが、記事にあるカントの考察によると、批判とは妥当性を考え判断することであり、その事柄が正しいか正しくないかをはっきりさせる行為とあります。

【中学生にもわかる「批判」と「非難」ってどうちがうのか?】
https://ameblo.jp/hidekioo79/entry-11712283297.html

なので相手を非難するというよりは、その事柄をより吟味すること、というのが本来的な意味に近いと感じます。その事柄が妥当性があるかの判断をするときは、ある程度の論理的な思考が必要になってきます。
下記の記事にある通り、批判的に考えるときは一方の意見のみをうのみにせず、「根拠となるデータや事実の確かさを検証」するという姿勢が大事と感じます。SNS等では、ここら辺の検証が疎かな状態で不確かな情報で批判されることも散見されます。また、マスコミ等のメディアも必ずしも確かさが保証された情報を流すわけではなく、それぞれの思惑があって情報を流しているわけで、そういった意味でいくと批判的な視点は重要になってくると思います。

【批判的に考えるとは】
https://yumenavi.info/lecture_sp.aspx?%241&GNKCD=g004227

もう少し思考のステップをかみくだいたものが、下記の記事で紹介されています。「明確化」「推論の土台の検討」「推論」「行動決定」というのが主なプロセスであって、まずは対象を明確化し、自分なりの推論をする。その上でその後の行動を決めるべきとなっています。

【批判的思考力とは何か】
https://berd.benesse.jp/assessment/topics/index2.php?id=2578

 

最後に出す結論は、自分の価値観や正義も含まれていると思いますが、それはそれで良いと感じます。ここまでちゃんとステップを踏んだ内容であれば感情的な批判ではなく、それなりに筋の通った主張になると思いますし、対立している議論も進展するのではと考えています。