とあるIT屋の独白

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リレーションシップ駆動要件分析(RDRA)とはなにか

本ブログで何度か要件定義を取り上げましたが、ここをしっかりやることがその後の工程で正しいものが作れるかのポイントになると思ってます。要件定義は重要な工程にもかかわらず、システム開発の工程の中で手法などが議論されることがあまりないかなと個人的に感じています。要件定義を行う前にまずは要件がどのようなものかを整理することが必要で、今回は要件を分析する手法の一つであるRDRAについて、取り上げてみたいと思います。
RDRAとはすごくざっくり言うと、UMLのような表記方法で要件の分析を行なっていくものです。表記すべきものはシステムの価値や、システムの境界(システムで実現するもの)など、要件定義にあたって認識をそろえておくべきものになります。

リレーションシップ駆動要件分析(RDRA)】
https://qiita.com/tatane616/items/f7f4e5ad818fe8b125d6

RDRAで大事な点として考えられるのは、表記の厳密性よりも、いかに重要な情報を伝えられるかという点だと感じます。もちろん文章に落とすのも良いのですが、文章だけだと伝わらない部分や議論が活発化しにくい面もやはりあるので、UMLを活用した表現はありなのかなと思います。

【要件定義支援ツール「要件のツボ」によるRDRAの実践】
https://codezine.jp/article/detail/5848

UMLは基本的に設計手法としての位置付けになり、厳密性が求められてしまう傾向にあることから、あまり開発現場には広がっていない感はあります。下記の記事のような批判はありますが、個人的には表記方法自体はよく出来てるなと感じるので、要件定義などにも活用していく取り組みは、悪くないのかなと考えています。

【日本であまり読まれないUML批判記事】
https://qiita.com/MarkAda/items/de6d6bb5882c8aa04b65