とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

百貨店の位置付けと今後

百貨店というと、普段行かない人からすれば高級品ばかりで敷居が高いイメージかなと思います。一昔前(といっても20~30年くらい)では、少し贅沢できる買い物といったら百貨店であり、たまに百貨店に行くのを子供ながらに楽しみにしていたものです。

さて、そんな百貨店ですが昨今ではネット等があることも影響してか小売業界自体に様々な変化があり、中々苦戦しているようです。下記の記事は伊勢丹の社長のインタビュー記事ですが、かなり辛辣なコメントをしています。

 

【なぜ、「百貨店」は衰退したか?】

http://diamond.jp/articles/-/83913?display=b

 

記事中にもある委託販売ですが、百貨店独特の商取引といえるかもしれません。つまり、形式的には一度、百貨店が仕入れた上で販売する方式となり返品も可能であるため、仕入先からすると百貨店のコンセプトに合わない商品等は扱ってもらいにくくなる、と考えてしまいます。

 

【百貨店とショッピングセンターの違いとは?】

https://shopcounter.jp/library/94

 

百貨店は不調とはいえ、単純にセレクトショップ化やSPA化すればよいというわけではなく、似たような業態に転換するにもすでにやり尽くされている感はあります。

 

【小売業界に起きている「 業態リプレイス」の連鎖】

https://www.ifs.co.jp/knowledge/bu20160608/

 

海外に目をうつしてみて、アメリカの百貨店事情はどうでしょう。アメリカでも百貨店という業態は存在し、全体的に苦戦しているのは日本と同様ですが、その中でも2社の取り組みを紹介します。

まず1社目はノードストロームの事例です。ノードストロームでは買い物客へのコーディネート提案を重視し、アプリでの試着イメージの確認やバーの設置などで、買い物客がいかに居心地よい空間を作れるかというのに力を入れています。

 

【在庫ゼロ! 米百貨店ノードストロームが展開する新業態は小売りを救うか】

https://www.businessinsider.jp/post-104634

 

もう1社はNeiman Marcusの事例です。Neiman Marcusではピンタレスト等のアプリを活用し、ネット売上の比率を伸ばしています。

 

【老舗百貨店Neiman Marcusはどのようにして「ネット売上比率26%」を実現したのか?】

http://scrum.vc/ja/2016/07/07/neiman-marcus/