とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

CSV・共通価値の創造とは

CSVというと、システムを少し触ったことがある人だとファイルの拡張子が浮かぶと思いますが、今日取り上げるのは共創価値の創造になります。この概念自体は経営学で有名なポーター教授が提唱したもので、基本的な考え方は下記記事に書かれています。

 

企業価値と社会価値を同時に実現する】

http://diamond.jp/articles/-/37714?display=b

 

CSRというと法令遵守や環境への配慮など、企業にとって最低限果たすべき責任を定めたもの、というイメージがありますね。チャリティー活動のような事業活動以外での社会貢献も、どちらかというとCSRに分類されると思います。

CSVはあくまで事業活動をベースに、その活動プロセスに関わる人(社会)にどのような価値をもたらせるか、という観点となります。もちろん最終消費者はアウトプットとなる製品やサービスで価値を得ますが、そこに至るまでのプロセスでどのような人もしくは社会に価値を与えているかという点が大事と感じます。

以下の記事はキリンの取り組みの例です。

 

【キリンがスリランカで目指す紅茶農園】

http://toyokeizai.net/articles/-/148966

PBとAmazonとAlexa

PB(プライベートブランド)は一昔前に比べるとかなり浸透していて、セブンイレブンに行くとセブンプレミアムの商品が棚の一定割合を占めています。PBはコンビニやスーパーにいくと大体置いてありますが、ネットでもAmazonは力を入れてるとのことです。

 

Amazonはもはやメーカーのライバル―各種プライベート・ブランドがオンラインでシェアを獲得】

http://jp.techcrunch.com/2016/11/04/20161103amazons-private-label-brands-are-killing-it-says-new-report/

 

Amazonは購買者に対するデータを多く持っていて、製品戦略をコントロールできるPBは有効になると思います。加えて下記の記事を読むと、DashButtonやAmazonEchoなどWebを通さなくても購入できる仕組みを整えていて、特に日用品を手軽に買えるというのも値段がNBよりも安価なPBを取り扱う上で大きなメリットと考えられます。

 

【ASCII.jp:小売りのプライベートブランドが家電メーカーを駆逐する未来】

http://ascii.jp/elem/000/001/420/1420295/

 

AmazonEchoについては、その音声認識のプラットフォームであるAlexaも注目されています。Alexaを用いた他社での実装も可能です。

 

Amazon音声認識「Alexa」は世界のIoTを席巻し「スマートフォンの次」のプラットフォームの覇者となりつつある】

http://gigazine.net/news/20170117-amazon-alexa-expanding/

スピンオフという手段

スピンオフというと、よくドラマのスピードオフ作品というのを聞くと思いますが、会社の事業分割を行う際の手法としてもこの言葉は用いられています。スピンオフは、自社の一事業を別会社として切り出すという手法ですが、日本だと事業売却とみなされ課税されることにより、あまり事例がないようです。が、下記の記事の通り、税制が次年度で改正されるそうです。

 

【事業の分離・独立を無税に 政府・与党、企業「攻めの経営」後押し】

http://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/161111/mca1611110500006-s1.htm

 

海外だと下記記事のように買収の際に、自社では必要とならない部門をスピンオフさせる事例もあります。

 

【米J&J、スイス製薬アクテリオン買収で合意-約3兆4000億円で】

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-26/OKDKYA6K50XU01

 

スピンオフが日本でも促進されるような背景としては、下記記事の通り自社の事業責任の明確化が求められている点が挙げられます。東芝のようなコングロマリットでの経営は、時代に合わないのでしょうね。

 

東芝問題を教訓にせよ、スピンオフ解禁待ったなし!】

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8820


また、下記記事の通り比較的大規模な企業は思いきったリスクをとる事業が、行いにくいという側面もあると思います。自社にとってリスクがある事業は、スピンオフするというのも選択肢の一つになるかと。

 

【「昔のソニー」をありがたがる風潮への違和感】

http://toyokeizai.net/articles/-/141504

NoSQLの使いどころ

NoSQLが世の中に認知されてから少し時間がたちましたが、特に企業向けのシステムでは旧来のRDBMSがまだまだ使われていると思います。もちろん、NoSQLの方が適しているケースもあるので選択肢に入れつつ検討を行いたいものです。少し前の記事ですが、下記に各NoSQLデータベースの特徴がまとめられています。

 

【NoSQLデータベースを試してみる】

http://gihyo.jp/dev/serial/01/various-nosql

 

テーブルの列追加などが頻繁に行われるようなシステムであれば、NoSQLがはまる場合があるでしょう。ただ、トランザクション管理が厳密に求められることがある、企業向けのシステムでは使用がためらわれるかもしれません。

最近ではMicrosoftもNoSQL製品を出していて、トランザクション管理ができるものもできているようです。下記サイトにありますが、JSONベースでDBにアクセス可能なので使うにあたっての敷居も低そうです。

 

JSON データベースである DocumentDB の概要

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/documentdb/documentdb-introduction

ネットでの炎上について考えてみる

今やネットのどこかで炎上騒ぎがおこることは日常茶飯事で、手軽に情報発信ができる時代になった反面、問題が起きているといえるでしょう。炎上とは、ある発信された情報に対して批判的な書き込みが殺到することですが、炎上が発生する要因もいくつかあります。

 

【炎上の火種:公式SNSはなぜ炎上するのか 要因は3つ】

http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1604/13/news020.html

 

誤操作や不注意で、意図せず炎上となるケースも多いようです。

情報発信側の責任もそうですが、炎上を引き起こす受け手の存在も要因として挙げられます。炎上で書き込む人数は実態としては、少ないのではとの調査結果もあります。

 

【「炎上」の研究〜ネットが生み出した名もなき”風紀委員”たちの正体(週刊現代)】

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48934

 

炎上を恐れて無難なコンテンツに仕上がってしまうのは、提供者としても本意ではないと思います。どういう表現が炎上を引き起こすのか予想をするのは困難ですが、下記記事の日清の例の通り炎上をことさらに怖がらない姿勢も大事かなと感じます。

 

日清食品が「炎上」しても攻め続けられる理由】

http://toyokeizai.net/articles/-/150533

ITILとDevOps

大規模なシステムになるとシステムの運用にあたってルール決めをしなければいけなくて、概ねITILをベースに運用していくことが多いかなと思います。ITILはざっくりいうと、システムの障害や変更時、誰がどのように対応すればよいかを定める為のガイドラインのようなものです。

 

【5分で絶対に分かるITIL

http://www.itmedia.co.jp/im/spv/0607/14/news135.html

 

上記のITILの記事が書かれたのが約10年前で、現在の状況はどうかというとITILで述べられているプロセスのいくつかは人手を介すことなく運用ができそうな感じがします。下記記事に書いてありますが、将来的にはITILに示されていることは自動化されるかもしれません。

 

NRI楠真 強いITはココが違う - ITILの掟が無用になる「ソフトウエアの時代」】

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/060800143/110900063/?ST=spleaf

 

プロセスの自動化というと最近ではDevOpsの取り組みが、話題に挙がることが多いかと思います。開発したものを素早く運用にのせるためには、プロセスの自動化が求められてくる為です。

 

【DevOpsとは何か? そのツールと組織文化、アジャイルとの違い】

http://www.buildinsider.net/enterprise/devops/01


もちろん、プロセスが全て自動化されていたとしても、ITILの考え方自体は人が理解しているに越したことはありませんが。。

RPAとは何か

最近、ニュース記事でしばしば見かけるRPAという用語、正式な名称はロボティクス・プロセス・オートメーションで直訳するとロボットによるプロセス自動化となります。

 

労働人口の49%を代替する? 『 RPA 』とは】

http://the-resources.com/?p=301

 

現在、サービスとしてつかわれているものはソフトウェアロボットで、下記にNTTデータが提供しているWinActorのサイトがあります。

 

【RPAソリューションの推進チームを発足 | NTTデータ

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/012300.html

 

【業務システム向けRPAツール WinActor(ウィンアクター)】

http://www.ntt-at.co.jp/product/winactor/

 

ソフトウェアロボットの特徴として、ノンプログラミングで作業を覚えさせることができるのに加え、作業で使うツールも特に指定がないというところになります。

RPAは自動化可能な業務に適用できれば、かなりの効率化が見込めます。導入エンジニアも適用の見極めの部分ができるかが、大事なポイントだそうです。

 

【エンジニアの価値は「技術力」<「ビジネス視点」へ。RPAが普及した世界で求められるエンジニア像とは】

http://type.jp/et/feature/2101