とあるIT屋の独白

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家庭崩壊が起きた時のケア

既にニュースで多く報じられていますが、安倍元首相が参議院選挙の時に銃撃を受けてしまいました。心からお悔やみ申し上げます。

まだ、事件の詳細は捜査中だと思いますが、今のところ出ている情報だと、おそらく犯人の個人的な恨みによるものが、動機であるだろうと言われています。そして、恨みの対象が安倍さん個人ではなく、家庭崩壊の原因となった宗教であるという供述がされています。以下の記事によると、犯人を取り巻く環境はかなり壮絶な状況だったことが推察されます。

bunshun.jp


安倍さん個人に恨みが無いかつ政治的な思想が動機でない以上、今回の犯行は無差別的な性質に近いものと考えています。同様の事件として挙げられるのが、京アニの放火事件です。京アニ事件の犯人も、家庭環境がかなり壮絶で、あのような常軌を逸した行動になるまでに、社会への恨みが大きくなったと思われます。
今回の安倍さんの事件において、もちろん宗教の問題だったり、政治家と宗教の関わり方について考えるのは非常に大事でしょう。ただ、宗教以外にも家庭環境が崩壊する原因も考えられ、今後このような家庭環境が崩壊する人が出てきた場合、どのようにケアするかも大事と考えています。

安倍さんの事件も京アニ事件も、家庭崩壊が起きたのが、犯人がちょうど思春期の時期になります。また、家族が自殺しているというのも共通点です。特に家族が自殺したというのは、非常にショッキングな出来事だと思うので、そのようなことが起きてしまった時は公的機関などでケアすることなど検討すべきでしょう。今回の事件であれば、もし以下の記事に書いてあるような弁護士の方が相談に乗っていれば、事件が起こってない可能性もあったでしょう。

www.daily.co.jp


家庭崩壊が起きて、残された若者がほっぽらかしになる状態は、このような凶行につながるリスクがあると考えています。思春期に起こったショッキングな出来事は、後に尾を引くことが多いかなとは感じます。自分の力で立ち直れる人もいるとは思いますが、やはり心が折れてしまう人もいるでしょうし、そこは社会としてフォローすべき事とは思います。

個人的に感じるのは、家庭崩壊が起きてしまった時に、特に気を付けたいのは独りにしないということ。カウンセラーが定期的に連絡を取ったり、落ち着くまでシェアハウスの部屋などを提供するのも良いでしょう。そこに対してはきちんと税金を使って、一人でも多く立ち直れる人を増やす仕組みを作るべきではと考えています。
日本は少子化という課題を抱えている中、若者をより大事にする施策を検討していかないと、後々の凶行にもつながる恐れがあるし、何より子供が減るという傾向は続いてしまうように感じます。もちろん社会を完璧に平等にするのは不可能です、どこかしらに不平等は起きうるものだと思います。運の良し悪しもあるでしょう。ただ、本来能力がある人が不運により報われないという事をいかに減らすか、そろそろ真剣に考えるべき時ではないでしょうか。