とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

インテグリティについて考えてみる

少し前に話題になった大成建設の数値改ざんのニュースのように、

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2023年になっても、企業の不祥事をニュースで目にすることが多くあります。
このブログでも過去に何度か、以下の記事のようにコンプライアンスや内部統制やらについて書きました。

toaruit.hatenablog.com

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その時も書いたのですが、単にルールやシステムを導入するだけでガバナンスが担保できるというわけではなく、いわゆるマインド的なものの重要性について触れました。内部統制やコンプライアンスについて、昔に比べるとだいぶ認知度は上がってる気はしますが、不祥事が減ってる気はしません。今の現状を鑑みるとルールや制度だけ整備しても、抑止力は限定的な気はしています。
なので、いかにマインド的なところをなんとかするかという話になると、以下の記事にあるような、「インテグリティ」の考え方に行き着きます。インテグリティとは直訳すると、「誠実」、「真摯」、「高潔」などの意味合いがあります。記事中で大事なポイントとしては、

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インテグリティでは、組織内ではなく社会に対して目を向け、誠実さ、真摯さ、高潔さを持って対応しようとします

という部分です。
組織内の論理でいくら誠実であっても、第三者視点からおかしいと思われたら、それはインテグリティに何か問題がある可能性はあるでしょう。

では、どう第三者視点を持つかという話ですが、個人的にはこれは組織外でどのように人と関わるか、という点になる気はします。組織内でいくら頑張ろうとしても、どうしてもその組織の雰囲気に引っぱられてしまう面はあると思います。組織外の視点をいかに取り込むかということになると、もちろん仕事を通して色々な人と関わることもそうですが、仕事外で得られた経験を活かす姿勢が大事な気はしています。
考え方としては、いわゆる「ワーク・ライフ・ブレンド」のようなものに近い気はします。つまり、プライベートと仕事を分断せずに一人の人間としてどう物事に向き合うかという姿勢が、客観的な視点やその先の「誠実さ」につながるように私は思います。

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