とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ポジティブさとサービス開発

事業開発やサービス開発でポジティブさが求められるのは、言うまでもありません。自分達が実現したい目標や未来に対して、ネガティブなスタンスで取り組んでも失敗してしまう可能性は高いでしょう。
とはいえ、ポジティブさと無謀さは違うかなと思います。無謀な理想を掲げて会社を大きくしたところで、WeWorkの事例を鑑みると後々しっぺ返しを受けると個人的に感じます。

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ソフトバンクは少し前まで色々なところに投資してきましたが、ポジティブさと無謀さの見極めに失敗したことが、今の状況の原因ではと個人的に考えています。こういった事業やサービスへの期待値は非財務指標的な要素ではあるものの、これを適切に計測することは今の時代であっても難しいと思います。それをあたかも、収益が見込めるかのように数値を提示するのは、やはりポジティブさとは言えない気はします。

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個人的に今の時代は、優れたアイデアで大きく当てるみたいなのが、非常に難しい状況だと思ってます。ソフトバンクが投資に成功したアリババの時代なんかは、ネットのサービスも洗練されたものがそこまで多くなかったので、アイデア勝負でもなんとかなった感はあります。今は金を投資して作られたサービスがそこら中にあるので、それに対してアイデアで対抗するみたいなのは、かなり無謀な気はしています。
じゃあ、ポジティブさってなんなのかって話なのですが、今の時代は何かのテーマに対して、やり続けられることなのではと私は考えています。以下の記事にあるような、

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起業してからピボットまでの3年間で、300以上の現場を見て、1000人以上に話を聞いてきましたが、すぐさま結果につながることはまずありませんでした。でも、そうやって、さまざまな現場の課題を把握していたことが、その後のカミナシの成長を支えてくれたと感じます

粘り強い取り組みが、アイデア勝負ではない最終的な強みになる気はします。
個人開発においても、同様のことが言えるかなと思っています。もちろん運良く当たるケースもあるとは思いますが、一昔前に比べたらちゃんと収益になるまでのハードルは上がってるでしょう。以下の記事にあるような、あるテーマにおいていかに開発を続けてこられたか、その取り組みにおいて知見を蓄積できたかは、今後大事になっていくかもしれません。

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