とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

ナラティブについて考えてみる

最近、ナラティブというワードをちらほら見かけるので、今回少し取り上げてみたいと思います。ナラティブとは何かと言うと、下記の記事に概要がまとめられていて、語源的な意味合いだと「物語」になります。つまり、物語性を意識して、コミュニケーションとかマーケティングをやりましょうという意味で、使われることが多いかなと感じます。

prdx.co.jp


以前にこのブログでは「パルス型消費」について取り上げたのですが、ナラティブの考え方は、パルス型とかなり対局の位置にあるように感じます。もちろん今でもパルス型のようないわゆる衝動買い的なのは全然あるとは思いますが、それで思ってたのと違うといったことは起きてしまうでしょう。ので、消費者側も耳障り良く聞こえる言葉が書かれた広告には、慎重な姿勢を見せてきているのかもしれません。

toaruit.hatenablog.com


消費者も年々賢くなってきているので、ある種の売りつけてやろうみたいな意図は、かなり読み取られてしまう気はします。逆に、自分達が何をしたいのか丁寧に伝えることが、顧客等を獲得するための正攻法となっている雰囲気は感じます。

markezine.jp


というわけで、ナラティブの考え方が重要視されている背景を書いていきましたが、これだけだと結局どうすれば良いのかピンとこないと思うので、個人的に感じたナラティブの事例を紹介したいと思います。

一つ目は、下記の記事にあるスーパーをやってるオーケー社の事例です。オーケー社では商品に対して、なぜその商品がその値段でその品質なのかというのを情報提供しています。消費者をある種騙して買わせるということをさせないというのは、ナラティブの特徴かなとは個人的に感じます。

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二つ目は、下記の記事にあるコスメキッチンの例です。オーガニック商品を売り出す時に、Web広告でパルス型消費っぽく買わせることはけっこう多い気はしますが、コスメキッチンでは店舗の雰囲気を重要視しました。店舗の雰囲気を軸にして、オンラインでもマーケティングすることで、物語の一貫性というか軸がブレないようにするという姿勢を大事にしていると感じます。

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