とあるIT屋の独白

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2022年におけるWebアプリとネイティブアプリの技術に関する考察

Webアプリやネイティブアプリは、技術的に移り変わりが激しいですよね。数年前と今とは状況が違うでしょうし、また数年後も変わってると思います。とはいえ、現時点でこうなっていくんじゃないかという妄想は出来なくはないので、個人的な見解を書いてみたいと思います。
大まかな流れとしては、Webアプリとネイティブアプリは、開発面では近くなっていくというのがあると思います。Webアプリはブラウザの進化で出来ることは増えてるし、ネイティブアプリ側もクロスプラットフォームのツールにて、Web対応していくものが出てきています。詳細について、もう少し書いてみます。

【Webアプリからネイティブアプリへ近づける動き】

Webアプリについては、けっこう前からPWA(Progressive Web Apps)の取り組みが行われていました。ただ、現状でネイティブアプリを置き換えるレベルまで普及はしてない気はします。以下の記事で触れられている通り、iOSでプッシュ通知が対応してないのと、「広告と勘違いするケースも多く,いきなり「インストール」と表示されると不審に思いキャンセルする」というのも要因として挙げられるでしょう。

gihyo.jp

Web系のトピックでいくと、WebAssemblyは最近では、けっこうホットなトピックでしょう。WebAssemblyはJavaScriptの置き換えという意見もありますが、個人的にはまだ先の話かなとは感じます。直近だと、現状のWebアプリの補完的な役割で、ネイティブでしか実現できなかったことが、実現できるような世界観になるかなと、考えています。

jp.quora.com


【ネイティブアプリからWebアプリへ近づける動き】

個人的にはネイティブアプリの開発界隈で、最もホットなトピックの一つが、クロスプラットフォーム開発と考えています。少し前なら、クロスプラットフォームはあまり実用的ではなく、普通にネイティブで実装したほうが速いという雰囲気はありましたが、ここ最近では運用の事例も増えてきたなとは感じます。
クロスプラットフォームツールにおいては、最近はWebアプリへの対応も積極的に行われてると感じます。例えばFlutterではバージョン2から、Webへの正式対応を行っています。下記の記事にあるように、ネイティブアプリ開発をFlutterに寄せていくと同時に、Webの開発もまかなうという動きも出てくることは考えられます。

codezine.jp

ReactNativeにおいては、Flutterに先んじてWeb対応をしていました。こちらはWebフレームワークのReactが元々あったことから、Webとネイティブで相互利用ができるような仕掛けが入っています。もちろん、まだまだ課題はあると思いますが、今後も双方を近づけるような機能が追加されていくことは十分考えられます。

mo-gu-mo-gu.com

 

さて、ネイティブアプリとなるとアプリストアの存在は切り離せないでしょう。今後Webの技術に近づく動きは考えられるものの、セキュリティや品質をどう担保するかという課題はあると思います。その点において、アプリストアの果たす役割はまだまだ大きいと感じます。

k-tai.watch.impress.co.jp


おそらくWebアプリもネイティブアプリも、現状の開発からまた変わっていく気はしますが、それによってアプリストアの形も変わるかもしれません。ただ、セキュリティや品質を担保したいニーズは必ずあると思うので、アプリストア自体がなくなるということは、直近ではあまりないかなと考えています。