とあるIT屋の独白

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手間がかかる重要な仕事を進める意識

仕事において、手間がかかるものもありますよね。手間がかかるものが重要であっても、ついつい簡単に済ませられるものを、先にやってしまいがちです。もちろん、以下の記事のように優先度を明確にして、手がかかるものを半ば強制的に進めるよう、意識させることは不可能ではないですが。

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手間がかかる仕事と言っても、個人的には2種類あると思ってます。一つ目は純粋に作業の時間がかかるもの、二つ目は人との調整が多く発生するものと考えています。どちらのケースであっても、進め方を周囲に相談するということが、第一歩目だと私は思います。どう進めるべきか、相談する相手がいないのはやはり辛くなるだろうし、一人で力尽くで進めるのもやはりしんどい部分はあるでしょう。
周囲の環境改善で対応できる案としては、下記の記事に挙げられている「少人数ミーティング」の取り組みです。意思決定を全て定例会議とかで行うのは、やはりストレスがたまることもあるだろうし、そもそもみんながいる場で相談しにくいということもあるでしょう。細めに少人数ミーティングが行える状況なら、相談もしやすくなるだろうし、スピード感もある程度は上がるだろうなとは感じます。

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この少人数ミーティングを実現するには、そのミーティング参加者への権限移譲と責任を持つという意識が、大事と感じます。もちろん全員参加で決めるべきことがあるのはそうですが、全部が全部を全員参加で決めるべきとは思わないし、ある程度は「自分達で決める」ということも、責任を持って進める上では必要と考えています。
とは言え、いきなり決めろと言われても困ると言えば困るので、決めるための道筋みたいなのは共通認識としてあった方がベターと感じます。以下は日立の川村元社長の記事で、川村さんと言えばM&Aを押し進めた人というイメージはありますが、方針を大きく変える際のコンセンサスは重要視していたそう。ある程度の共通認識がベースにないと、責任を持って進めるのにやはり支障が出るだろうと思うし、この共通認識がメンバーが自律的に行動する第一歩かもなとは感じました。

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