とあるIT屋の独白

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2022年における仮想通貨の個人的な所感

数年前と比べて2022年現在、仮想通貨の認知度はかなり広がったと思うし、実際に購入している人もいるでしょう。ただ、購入と言っても仮想通貨の利便性に価値を感じてというよりは、短期的な値動きで利益を得る目的が大半な気はします。もちろん値動きが大きいことで、大きく利益を得られる可能性はあります。ただ、下記の記事にあるような通貨としての安定性・法整備・利便性は、まだまだこれからな感じはします。

www.jri.co.jp


仮想通貨の現状の課題を解決するためには、ある種の権威的なものが必要です。例えば分かりやすいものでいくと、国家のお墨付きでしょう。多くの国は自国の通貨を持っていて、政府がそれに権威付けをすることで価値を付与しています。少し前に、Metaがやろうとしていた仮想通貨は、この権威が得られずに失敗しました。大規模な企業が本当に実社会で使える仮想通貨を目指して行われた取り組みでしたが、政治の壁は大きかったように感じます。

gigazine.net


Metaのような取り組みは今後も起こる可能性はありますが、仮想通貨の実用で大規模なものとなるともう少し先かもしれません。それまでは、安定性や利便性をより追求するのが現実的と思います。ITの取り組みで先進的なエストニアであっても、まだまだ慎重な姿勢という状況です。

jp.cointelegraph.com


とはいえ、仮想通貨自体は今後も進歩していくと思うし、実用的な事例はポツポツと出てくるように思います。実用例的なもので、個人的に気になってるところを二点挙げたいと思います。

まずはエンタメ領域で、最近だとNFTとセットで提供されているコンテンツが多くなってきてる感じはします。以下のようにNFTゲームと呼ばれるものも、徐々に出てきていてトレーディングカードとかは親和性は高いでしょう。個人的にはスマホゲームに組み込める段階までいければ、NFTと意識することなく購入等を行える時が来るかなとは考えています。

fisco.jp


もう一点は、Dev Protocolの取り組みです。Dev Protocolでは、投資側のOSSへの投資に対してトークンを用います。投資の見返りとして年利と開発者側からの対価的なものを、受け取れるそう。昨年時点ではトークンを取得するためのガス代がかなりかかるみたいですが、取り組み自体は面白そうなので、今後改善していくことを期待してます。

gaiax-blockchain.com