とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

無関心と関心は伝染するかもしれない

職場や学校において、なんか無関心そうな人って一人はいますよね(個人的な経験から)。かく言う自分も、けっこう無関心な雰囲気を出してしまう時はあるのですが、どういう時にそういう感じになってしまうのだろうと、少し内省してみました。もちろん、その時々の自分の体調やモチベーションにもよるところはあるのですが、やはり周囲の影響も多分にあるかなと感じています。
例えば、自分の取り組んでいることに対し、周囲の人が何の興味を持たない状態になった時、自分はそれを続けられるでしょうか。もちろん、好きでやっていることであれば一人でも続けられる、という人もいるでしょう。ただ、続けるにしても周囲の人が自分に興味を持たない以上は、自分も周囲に対して興味が持てなくなってくると感じます。つまりは、周囲が自分に無関心だと、自分のやってることに対する関心が失われる可能性があるし、自分も周囲に対して無関心になる、という悪い循環が発生するのではと考えています。

それが組織レベルまでに及ぶと、下記のさくらインターネットのような失敗事例になってしまうかもしれません。たとえ、会社を買収しても買収先に対して無関心でいると、いつの間にか赤字を垂れ流していたり、債務が膨らんでたりするという結果にもなりえます。日本での買収の失敗事例でいくと、少し前ではありますが日本郵政の豪州物流会社の買収や、東芝ウェスチングハウス買収などが挙げられるでしょう。

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無関心の伝播を食い止めるには、やはりリーダーやマネージャーの力が大事で、このポジションの人が無関心だとメンバーはけっこうキツイかなと感じます。いかに組織の取り組みに意義があって、リーダーやマネージャー自身が関心を持っているかを、メンバーに伝える必要はあるかなと思います。

無関心が人に伝わる一方、関心も人に伝わると私は考えています。ただ、関心を伝えるのは、無関心を伝える以上に大変な気はします。相手がそれに関心を持ってくれるとは限らないし、根気も必要になってくるでしょう。特に新しいことを始める時など、なおさらです。
下記はリンカーズというサービスの社長の記事ですが、やはりサービス立ち上げ時は苦労したそうです。関心を持たせるには熱意ももちろん必要ですが、行動やスピード感で伝えるというのも、ありだなと個人的には感じました。関心を伝える方法も一つでは無いと思うので、その人なりに得意な領域で広げていくよう心がけるのも、良いかなと思います。

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