とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

エンジニアの興味の置きどころ

ITエンジニアが、ビジネス的なところに興味が持たないということは、たびたび見かける気はします。興味の置きどころは人それぞれだし、そこに良いも悪いもないと私は考えています。もちろん、逆に技術的なところにあまり興味を持てなくなるケースもあるでしょう。マネジメントだったり、企画のポジションに行く人もいるとは思います。

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私個人としては技術寄りのことに興味を持つ時もあるし、ビジネスやマネジメント面に興味を持つ時期もありました。なので、一人の人間であっても興味の対象は、その時々で変わってくるものかなと。ただ、どちらか片方のみに興味を持って他方を排除するのは少しもったいないとは感じます。
興味の軸足をどちらかに置きつつも、他方にもきちんと関心を持つのは個人的には意識しています。私自身はここ数年、技術系のトピックをメインで追いつつも、ビジネスや政治など周辺のトピックにも関心を持ってこれたかなと考えています。ITが社会でより基盤のコアとして採用される以上は、エンジニアもIT以外のトピックに関心を持つ必要性が上がっていると感じます。

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私は今までの社会人生で、技術にしか興味を持たない人も見てきましたが、感触的にはやはりちょっと一緒に働きにくかったなとは感じました。彼らとしては、それでOKかもしれませんが、個人的には下記の記事で触れられているような「現在の仕事に手ごたえを感じていない」ような状況だったのではと今思うと感じます。

paiza.hatenablog.com


なぜそのような感覚になってしまうのかというと、彼らの好きな技術が何に役立っているのか、他にも手段がある中でなぜそこにこだわるのか、本当にそれが価値になっているのか、というのが突き詰められてなかったからのように思います。
もちろん、好きであったり得意なことがあることは素晴らしいことです。ただ、それを仕事に結びつける以上は、属している組織や自分自身が何を実現しようとしているのかの突き詰めは、避けては通れないと私は考えます。自分の好きであったり得意なものがどう活かされているか理解せずにいるままだと、いつしか自分の大事な技術が、宝の持ち腐れみたいになってしまうのではと感じます。