とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

若い頃に感じた危機感について考えてみる

私もだいぶ歳を取って、あまり危機感のようなものを感じることは少なくなってきました。それは自分がどういうものが得意で、どういうものなら対応できるかってのが、ある程度見えてきたからかなとは感じます。逆に歳を取ると、将来に対する可能性みたいなのはあまり感じなくなってきたのも、一方としてはあるにはありますが。
さて、そんな私でも若い頃は危機感みたいなのも、感じてた時がありました。それは今の仕事が果たして将来につながるのか、このまま続けていったらつぶしがきかなくなるのではないか、といった不安からかなと今思うと感じます。ちょうど下記の記事にあるような心境に、似てるような気はします。やはり仕事を続けてもスキルがつかない、といったところが大きいように思います。

nikkan-spa.jp


私は社会人一年目の時、けっこう堅めの現場でシステムの問い合わせ管理のようなことを一年近くやってきて、そこから将来性を見出だせず結局転職しました。当時の決断は全く後悔してないし、おそらくもう一度人生やり直したら、同じ会社に入ることはないと思います

ただ、そこで得ることは無かったかというと、今考えるとそんなことはなかったのかなと。もちろん、当時は危機感が大きかったので、そのようなことを考える余裕がなかったわけですが。今振り返ると問い合わせや運用業務の経験で以下のようなことは、学べたと思います。

  • 問い合わせ運用のフロー設計。
  • 問い合わせ対応の進捗管理。(期限設定や対応漏れなど)
  • 変更管理に必要な観点。(変更の経緯や影響範囲などの考慮)
  • リアルタイム処理とバッチ処理の使い分けの理解。(当時はバッチ処理の運用もけっこう大変だった)

その当時は役に立たないなと考えても、後々になってこれも経験だなと思えるようになりました、私は。なので、日が経ってあらためて振り返ると、当時は見えなかったことも見えてくるのかなと感じます。